Sandwich

Sandwich (2001年9月15日撮影)

サンドイッチという名前の街が、イギリスの南東のはずれにあります。

この街に入る時には、上の写真のような運河を渡る橋を渡ります。 その先には、ゲートハウスがあり、ここからサンドイッチの旧市街が始まります。

Fisher Gate (2001年9月15日撮影)

この街は、海岸から約3kmも内陸にありますが、 かつてはイギリスの南海岸の中でもっとも栄えた港でした。 イギリスの南海岸で反映した5つの港はCinque Portと呼ばれ、船と人夫を保証する変わりに、街の自治を免税港とすることを国から認められていました。

Fisher Gateは1385年に建てられたもので、Sandwichの街に現存する最後の中世の建物です。

このゲートをくぐったところは細い石畳の道が続いていて時代を飛び越えるタイムマシンのようです。

このようにとても繁栄した港町でしたが、16世紀に入ってから、イギリスの海岸線が後退し、港が干上がってしまいました。

エリザベス女王も1573年にこの地を訪れ何とかこの良港を維持できないかと懇願しましたが、結局自然の力にはかなわず、海岸線はこの街を置き去りにしてしまいました。

その後はフランスから渡ってきた、一部の民族によって紡績を主体として静かに時を重ねてきたところです。

 

今では、このような細い運河が街の港跡にあるだけで、この場所が、反映した免税港であったなどとは、想像もできません。

Quey, Sandwich (2001年9月15日撮影)

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