アンテナアナライザーAA-54


私が自宅で使っているHFアンテナは、ダイヤモンドのW-8010という、5バンドダイポールアンテナです。 14~28MHzについては、比帯域からSWRの合わせも非常に楽ですが、3.5MHzと7MHzについては、短縮コイルおよび比帯域が狭く、アナライザー無しでは、非常にあわせるのが大変です。 7MHzは何とか合わせましたが、3.5MHzについては、取り説のままのエレメント長では、リグの送信バンド全般に渡ってSWRが高く、ヌルが上なのか下なのかすら、わかりませんでした。 少しずつ切っていってもまったく傾向がつかめず、結局、「清水の舞台から・・・」の気持ちで大きく切ったときに、偶然にも近くに見つかり、ヌルが下の周波数らしいことがわかり、それこそ爪に火をともすべく、Cut & Tryをしましたが、あと少しと言うところで、大きくSWRのヌルが上に上がってしまい3.6MHzくらいになってしまいました。 なぜこのように突然ヌル点が変わったのか、まったくわかりませんでした。 今までは、何とかATUでごまかして使っていました。

今回AA-54を手に入れましたので、追加エレメントを半田付けし、再度アンテナ調整に挑戦です。 エレメント長を追加しましたので、SWRを測定してみると、当然ですが、ヌルが下にあります。 3.5MHzでは3.396MHz、7MHzでは6.980MHzにヌルがあるようです。 ちなみに14MHz以上は、ほぼ理想どおりのところに落ちていました。

この状態から、少しずつカットして行き、現状は下記のように落ち着いています。

3.5MHz (細線がBefore、太線がAfter)

ヌル点が3.396MHzから、3.524MHzに上がりました。

7MHz(細線がBefore、太線がAfter)

ヌル点が6.980MHzから、7.040MHzに上がりました。

7MHzは、大体このあたりを狙っていましたが、3.5MHzは、もっと下のほうでも良かったのですが、アナライザーの無いころに体験したと同じ現象が起きたのです。 それは、3.396MHzから少しずつ切り詰めていったときに、ヌル点がちょうど3.500MHz付近で大きくSWRが落ち、ヌルで1.1くらいまで突然落ちました。 「これはいいぞ!」と思っていたのですが、その後ヌル点を上にシフトすべく、少しずつ切っても3.500MHzからヌルが動かず、最後5mmくらい切ったときに、ヌル点も、SWRも、いきなり今の形(SWR=2.2@3.524MHz)になったものです。 なぜこのような動きになるのか良くわかりませんが、この現象のために前回もアンテナを短くしてしまったものと思います。 3.5MHzと7MHzについてはヌル点でも少しSWR高めですが、ATUで十分バンド内のSWRを合わせられるので、これで良しとしました。

ちなみに他の周波数はこんな感じです。

14MHz

21MHz

28MHz

別の10MHzモノバンドダイポール

しばらくはこれで遊べそうです。


JA1CTV
装備の道

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