ICOMリグ:CW音声スペクトラム比較-2
先ほどの記事は、内蔵スピーカを使った比較でした。 では実際の内部ノイズレベルはどうなっているのか。 音響上の工夫(スピーカーの大きさの差や無線機の構体の差)を省いて、共通の外付けスピーカーを使うことで、ある程度の比較ができると思います。
試験環境は先ほどの内蔵スピーカーの場合と同じで、下記のとおりです。
- 周波数 : 7MHz
- Filter BW : 350Hz
- AGC : Fast
- NB : Off
- NR : 無し or Off
- Pre Amp : Off
- スピーカー : 外付けスピーカー(DAIWA製6cm径)
IC706
この試験では、音の聞きやすさや、帯域特性の比較ではないため、スペクトラム自体の形(大半はスピーカーに依存してしまいます)の比較ではなく、単にピークのD/U比で見てみます。
信号入力のスペクトラムContour
無信号時のスペクトラム
ピークはいずれも750Hzであり、D/Uは14dBくらいです。
IC706MK2
信号入力のスペクトラムContour
無信号時のスペクトラム
D/Uは17dBくらいです。
IC756PRO2
信号入力のスペクトラムContour
無信号時のスペクトラム
D/Uは12dBくらいです。
IC7000
信号入力のスペクトラムContour
無信号時のスペクトラム
D/Uは15dBくらいです。
内蔵スピーカとほぼ同じような結果です。 IC7000の内部ノイズレベルの低さがわかります。