YAESUリグ:電源電圧特性比較


JR0YHF米山HFクラブのメンバーの中には、プロ、いやこれ以上に技術指向のメンバーがたくさんおられます。 そんな中でもJA0LHG木村さんは、特に技術指向のOMさんです。 木村さんもICOM製リグの電源電圧の許容範囲の狭さを指摘しておられましたが、先日の私の電源電圧降下試験を見ていただき、お手持ちのYAESUのリグ2機種で同様の比較試験を行っていただきました。 このたび、その内容を紹介しても良いとの御承諾を得ましたので、掲載させていただきます。 ICOMのリグとは、ずいぶん電源電圧の許容範囲が違っているようです。
尚、木村さんも、私もアンチICOMというわけでは決してなく、むしろ全く逆のICOMサポーターです。 これは私の、他の評価試験を見ていただければ判ると思いますが・・・・HI 木村さんも、私もメインで使用しているリグ、移動用に使っているリグも、現在はすべてICOM製です。 しかし、電源電圧の許容範囲と消費電力だけは、もう少し何とかならないものかと思っています。

以下引用

川内さんの測定のフォローとして測定してみました。
ヤエスのFT-655(50W)とFT8900H(50W)です。

FT-655

(CW、28.5MHz)

 <受信>7.0Vまでは音声出力が徐々に小さくなりますが、VFOは正常でした。7.0Vを下回ると音声出力は出なくなります。6.0Vで完全に動作停止。
<送信>13.8Vで50Wに調整。10.65Vまでは出力変化なし。その後電圧低下とともに徐々に出力低下。9.5Vで20W。7.2Vで動作停止。

FT-8900(28,50,144,430の4バンドFMモービル機)

(28.5MHz、FM)

<受信>13.8Vから徐々に低下させると7.18Vで動作停止。そのまま電圧を上げると7.60Vで動作復活。
<送信>50W機なんですが13.8Vで32Wしか出ていません。電圧低下に比例するように出力が低下。11.0Vで20W。8.5Vで10W。7.60Vで動作停止。

このヤエスの2機種は全ての性能が完全かどうかはわかりませんが、かなり低い電圧まで動作するようです。FT-655は設計が古いから、FT-8900はモービル用だからですかね。

<測定機器>
電源:DM330MV(32A,スイッチング方式)
通過型パワー計:SX-1100
ダミーロード:DL-1500C(600W)
電圧計:R6551(5桁半)
木村

以上引用


JA1CTV
装備の道

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