まわりこみ対策(続編)
先週までの、まわりこみ対策では、結局解決に持ち込めませんでした。
いままでやったことをまとめると、リグから出ているケーブル(電源、RF、フロントセパレート、アンテナチューナー、etc.)にパッチンコアと呼ばれるEMC対策のフェライト材を入れてみましたが・・・・ダメ。 モービルホイップアンテナの移設・・・・ ダメ。 アンテナおよびRIGのグランド対策・・・・ダメ。 と散々な結果。
この結果を元に、更にいろいろと考えて、次の2つを有力候補として考えていました。
1. フロントパネルのグランド
これは、IC-706, IC-706MK2, IC-7000に共通のフロントパネル分割の問題で、それぞれフロントパネルからヘッドホンを使うと、まわり込みが激しくなるという現象から思いついたものです。 セパレートケーブルから先が全部RF的にフロートしているのではないかと疑いました。 もちろんフロントパネルはセパレートケーブルを通して、本体経由グランドに落ちているはずですが、RF的にグランドに落ちているかどうかは、大いに疑問が残るところ。 特にヘッドホンを接続すると、ひどくなるあたりが、非常にに怪しいところです。 ということで、この対策には何かひらめくものがありました。 しかし、IC-706系にもIC-7000にもフロントパネルにグランド端子がありません。 悩んだ挙句、ヘッドホンの端子からグランドを取ってみました。 しかし、残念ながら結果は変わらず。 ワニ口クリップ経由でのグランドなので、もう少しまともなグランド端子があれば、何らかの結果が出るかもしれませんが、グランドの端子もありませんし、結局この対策はあきらめました。
2. 障害部分への対策
次は究極の対策。 燃料ポンプの配線にパッチンコアを入れるという対策です。 上記までの対策で、ほぼ送信側でできる対策はほとんど出尽くしましたので、障害を受けている燃料ポンプへの配線に対策をしようというものです。 さて、その配線がどこを通っているのかが問題です。 車屋さんに相談しに行ってみましたが、配線は車内のカーペット下を通っているため、車の座席を全部はずすような、大掛かりな作業になるため、費用見積もりとして16,000円は掛かるだろうとのこと。 とりあえず、今週末は他のお客様の予約があるため、即座に作業はできないとのことで保留。 しかし、車の制御用のコンピュータの位置と、そこからの配線の大まかな位置を教えてもらって、助手席下に見えているケーブル2箇所にパッチンコアを導入。 数10本束ねてあり、結構、太いのでTDKのZCAT3035-1330を使ってみます。 しかし、結局これだけでは解決することはできませんでした。
これで万策尽きたわけですが、今までのいろんな対策の積み重ねの後での、重畳効果を期待して、再度いろいろなところにパッチンコアを入れて様子を見てみました。
すると・・・・・・・
いままで電源ラインに入れていたパッチンコア、TDKのZCAT2235-1030(下の写真右)では、まったく変化がなかったのですが、大型のパッチンコア、ZCAT3035-1330(下の写真左)を入れると、大きく改善しました。 電源ラインに数個を入れると、ほぼまわり込みは解消しました。
先週は、いったん解決したように見えて、車で移動するとだめになったり、非常に不安定なので油断はできません。 しかし、今度はだいぶ良いようです。 変化が無く、安定しています。
何が解決における最大の効果だったのかは、まだわかりませんが、おそらく、電源ラインへ別タイプの大型フェライトコアを使ったことが一番影響しているのかも知れません。 しばらく様子を見てみます。
解決に向かっての結果は嬉しいですね。おめでとうございました。
お疲れ様でした。当局も結構苦労しましたが何とか解決出来ました。
大きいコアが望ましく巻き回数や挿入場所にも左右されるとの事ですので
中々すぐには解決が難しいですが、貴BLOGの内容でほぼ解決されて居る様で
当局もまた参考にさせて頂きます。FBな記事をUP頂き有り難うございました。
ちなみに当局は上記も多く使用していますが、
LB用には主にTKKのSFT59SNを多様しております。
ではGL & FB DXing!
CJPさん
いつもありがとうございます。
お蔭様で何とか「まわり込み」というか、「自動車I」を回避できそうです。 今年の正月から始まった悩みも解決でしょうか? そう願いたいところです。 今日あたりは、また不安定なところが出てくるのではないかとドキドキでしたが、今の様子では大丈夫かなと思っています。 とにかく冬山や炎天下で車両の故障は非常に危険であり、万全を期したいと思います。 また変化があれば情報をUpして見ますね。