FT-817ND放熱対策
昨年9M2やLAにおいて、FT-817NDで5W運用をしていたのですが、結構CQを連続して出すことになるので、FT-817NDが相当熱を発生します。
5Wとはいえ、これだけ小さなリグで、しかも消費電力削減のためファンなどの能動的な放熱装置がありません。 FT-817NDのケース骨組みはアルミダイキャストで出来ており、ファイナルトランジスタが放熱のために、このダイキャスト製のフレームに取り付けてあるのですが、ケース自体が小さく放熱の効率も悪そうです。 特に、ファイナルの位置に近い右側の後部ダイキャストは、30分も5W CWでCQを出し続けていると、熱いなどというものではなく、触れないくらいになります。 私はホテル等の屋内での移動運用では外部電源としてPC用のDC電源アダプターを使っておりますが、この電源の出力電圧が15Vで、一応FT-817NDの許容電源電圧の範囲に入っているものの、標準13.8Vからは高めの電圧であり、さらに発熱が気になります。
触り続けることが出来ないという温度ですから、おそらく70度以上になっているものと思います。 もともとポータブル運用で、短時間の運用が想定されているのでしょうから、CWで何時間も運用するのは非常に過酷な条件となります。
そこで、このような運用状況のために放熱対策を考えてみました。
準備したのは、DIYの店で売っている、ステンレス製の肉厚のL型金具2個と、FT-817NDに接続するI型金具、蝶ボルト、蝶ナット、ワッシャーのみ。
ちょっと不恰好ですが、ファイナルが飛ぶことを考えれば、精神的に楽です。
L型金具を組み合わせてI型の金具との間で、アルミダイキャストフレームを挟むだけです。
上から見ると、下の写真のようになり、L型金具が2枚合わさった部分の剛性が、I型金具よりも、とても大きいので、L型金具がフラットにアルミダイキャストに触れるようになります。 両側の挟みこむ金属が、等しく剛性のあるものだと、接触面が点や、線となり、放熱効率も上がらないので、剛性のある部材と普通の部材の組み合わせが良いようです。
シリコン熱伝導グリスを塗るともっといいのでしょうが、持ち運びのために取り外すようにしていますので、何も塗布せずに直接L型金具を面でダイキャストフレームに触れさせているだけです。
ヒートシンクだけだとこのような単純な構造です。
ためしにCQを40分ほど連続で出してみましたが、ダイキャストフレームに触れる部分は、温かいが先端は、冷たいくらいです。 ダイキャスト部分に触った感触では、ヒートシンクが無い場合より、温度も下がり、触り続けることが出来ます。 おそらく、50~60度くらいに落ちているものと思われます。
外付けFANでの強制空冷も考えましたが、やはり消費電力ゼロでの自然空冷のほうが、このリグには合っていると思います。
[2020年9月追記 ステンレスの熱伝導率が悪いためこの方法に変更しています。]
nice!!
消費税UP前に何か買わなくちゃ、と本日、駆け込みで817NDを購入(支払い)しました。明日届く予定です。
放熱板の話は参考になります。本体を加工しないのがいいですね。
良いですね、私も一つ作っておくかな。 ただステンレスって熱が伝わりにくい金属(熱伝導率がアルミの1/30くらい)なので材質は変更することになりそうです。
CRPさん、
おっ、CRPさんも買いましたか?
いっしょに山の上から出ましょう!
VZVさん、
そうでしたか、ステンレスの熱伝導がそれほど悪いとは知りませんでした。コメント頂きありがとうございます。私も材料を代えようかな?
UR599FB
Thank you
成る程、見かけよりも
何よりも簡単で安上がりですね
Very Nice !
SKYさん
見かけは確かに不格好ですよね。
でもファイナルが飛ぶよりは安心です。
材質見直したほうがいいかもしれません。
銅かアルミか・・・・ 厚手の部材探せるかな・・・?
4月1日の記事と繋がったのが間違いだったかも
風の強い日に風車が回り、冷すのもありか
あ、これは次の記事向きか Hi Hi