FT-817ND放熱対策-3


昨日の続きです。

FT-817ND直付けのヒートシンクは、それだけで十分に効果がありましたが、何時間もフルパワーの5WでCQを出し続けるような運用形態では、やはり不安も残りますので、ヘビーデューティー仕様のヒートシンクも同時に作成しました。

ft817_heatsink5

これは、新潟の大先輩からいただいた、大き目のヒートシンクを利用しました。 しかし、元のままではあまりにも大きすぎるので、きちんと熱設計をして、必要な大きさに切削して・・・・ なんてことは出来ませんので、適当(テキトーとも言います)に切って使ってみることにしました。

この底辺に流れる設計思想は、

「無いよりは良いだろう」

です・・・・笑

基本的に構造はステンレスのL型アングルの時と同じです。 FT-817NDはファイナルトランジスターがFT-817NDの正面から見て、右奥に取り付けられているものと思います。 左側よりも右側のダイキャスト部分がより熱くなります。 一番熱いのは、昨日取り付けたヒートシンクのある部分ですが、右側の足部分も相当熱くなります。 ステンレスのL型アングルと同様、この足部分を挟む形でヒートシンクを取り付けました。

ft817_heatsink3

昨日の夜同様に30分ほど連続CQを5W CWで送信してみましたが、さすがにダイキャスト部分はそれほど熱くなりません。

ft817_heatsink4

そして、ステンレスの素材の場合と明らかに違うのは、アルミヒートシンク全体が同じように温かくなるところです。

ステンレスのヒートシンクを紹介した時に奇しくも、下のように記述していました。

「ためしにCQを40分ほど連続で出してみましたが、ダイキャストフレームに触れる部分は、温かいが先端は、冷たいくらいです。」

これこそが、ステンレスの熱伝導がアルミに比べて低い証拠です。 アルミ製ヒートシンクの場合は熱源に近いところと遠いところでの差はほとんどなく一様に温かくなるのに比べ、ステンレスでは場所による温度差が大きい。

私はいままで、金属の熱伝導性にはいくらかの差があり、その中でも銅の熱伝導が良いことは何となく知っていましたが、それは大きな差ではなく、金属であればほとんど差はないだろうなどと思っていましたが、全く違っていたようです。

新潟の先輩によれば、金属の熱伝導率は

銅   398
アルミ 236
鉄    84
ステン 16.7-20.9
空気  0.0241

だそうです。

そういえばステンレス製の浴槽などがありますね。 今日は風呂に入りながら、おそらく銅やアルミで浴槽ができていたら、すぐお湯が冷めるのだろうな、などと考えていました。

ということでこれでFT-817NDの放熱対策は完璧に近くなりました。 いつでもコンテスト、移動サービスなどでの過酷な運用条件にも適合できるようになりました。

 

PS ところで、目のいい方はすでに気が付いたかと思いますが、写真を見て「あれ?」と思う部分があるかと思います。 これについてはまた明日・・・・・・・・ いや、明日は送別会があるので明後日かも?

 


JA1CTV
装備の道

7件のコメント

  • ja1sky

    むふふふふ
    おお、育ちましたねぇ Hi Hi

  • ja1sky

    バタフライナットの相方のボルトは
    どういう風にはめたんですか?
    知恵の輪状態だなぁ・・

  • JH0CJH

    SKYさん、
    気がつきましたね。
    実はこの点をどう加工するか悩みましたが、簡単、ボルトの付いているフィンに横に切り込みを入れているだけです。

    でも、私が言っている、おや?と思う点はそこではありませんよ。

  • ja1sky

    そことは違う場所ですか
    フィンの底に穴が見える
    これは何用かなぁ
    この放熱器は欲しいですね
    私は連続で使用することもありませんが
    私の817は奮発してOBFが入っています

  • JF2CRP

    放熱対策だけに、熱が入っていますねぇ~
    5W送信するとそんなに熱くなるんですか。
    私の817、実は電源はおろか、箱も開けていないのでした。。。
    おやっという部分は、ベルトの位置?

  • ja1sky

    あっ、そうか
    ベルトがサイドなんだ!

  • JH0CJH

    ピンポーン!
    ビンゴです!

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