FT-817NDのリモートコントロール CHIRPソフトウェアについて

FT-817NDは非常にコンパクトであるにもかかわらず、1.9MHzから430MHzまでオールバンド、オールモードで運用可能な、すばらしいリグです。 機能も豊富で、いろんなパラメータ設定が可能ですが、その最大のメリットである物理的なサイズから、逆に設定が難しく、煩雑です。

このため、FT-817NDとPCをケーブル接続して、リモートコントロールする、Ham Radio Deluxや、FTBasicMMO、RT Systems製などいろいろなソフトウェアが開発されています。 Ham Radio Deluxは、リアルタイムでリグをコントロールするタイプのソフトですが、後者はメモリーやパラメータセッティング用のソフトで、私が探しているのは後者。 しかし、FTBasicMMOも、RT Systemsのソフトウェアも、有償ソフトウェアです。 このため、いろいろとネット上を探していましたが、この度、「Chirp」と呼ばれるOpen Sourceソフトウェアを発見しました。

http://chirp.danplanet.com/projects/chirp/wiki/Home

Thanks Dan and development team!

まだ、2011年に生まれたばかりのプロジェクトのようですが、国内外を問わず、多くのリグとのリモートコントロールをサポートしているようです。(2013年7月現在で80機種程度) しかもPC側のOSはWindowsのみではなく、ここがオープンソースの良いところですが、Linux, MacOSでも稼動できる実行ファイルにもコンパイルされていますので、いろいろなプラットフォームでの運用が可能です。

このChirpというソフトウェアにたどり着くためには、日本語だけのサイト検索では見つかりませんでした。 おそらく、まだ日本では誰も紹介していないようですので、ここで使用方法などを紹介しておきます。

以下はPC側OSをWindows、リグはFT-817NDについて説明します。 環境が違う方は適宜読み替えてください。

 

インストール編

1. まずは上記のリンクからソフトをダウンロードします。 Zip型のパッケージとインストーラー付きの実行型のソフトの両方があるようですが、どちらでもかまわないと思います。

2. インストール、もしくは解凍するといくつかのFileが出来ます。 この中のchirpw.exeが実行ファイルとなります。

 

準備編

当然ではありますが、このChirpにて操作するリグとPCの接続ケーブルが必要です。

CATケーブルは自作も出来るようです。 特に、昔のNTT DoCoMoのMovaのPC接続ケーブルを持っている方は、簡単に自作できます。 私は、この自作ケーブルも持っていますが、ICOMのリグ接続で使っているので、Yaesu標準オプションであるCATケーブルCT-62を使いました。 定価は高いですが、秋葉では結構安く買うことができます。 このCATケーブルはPC側がD-SUBの9ピンコネクタですので、PC側にD-SUBコネクターが無く、USBインターフェースが必要な場合は、USB-シリアルインターフェース アダプタを準備します。 私は手持ちのものを使いました。 無い人は秋月電子で900円くらいで売ってます。

1. リグとPCを接続ケーブルで接続します。

2. ここで、PCのポート番号を調べておくと、この後便利です。 ポート番号とはPCの入出力ポートでUSBで接続した方は、デバイスマネージャーでポートを選択し、いま接続したUSB-シリアルインターフェースが、何番のポートにアサインされているかを確認します。 私の場合は下記のようにCOM3でした。 この数字は、その人のPC環境によって異なります。

device man クリックで拡大

 

操作編

1. インストールしたchirpw.exe という実行ファイルをダブルクリックして起動します。 開始画面は何も無い画面です。

chirp0  クリックで拡大

2. リグをクローンモードで立ち上げます。 クローンモードについての詳細はマニュアルを参照ください。 簡単に言うと、FT-817NDの場合、モードスイッチの両方を押しながらスイッチをONにします。 ピロピロピロという音がしてクローンモードでリグが立ち上がります。 画面上は、このように表示されます。

CLmode

3. まずは、今入っているメモリーやパラメータのコピー(ダウンロード)を行います。

4. ソフトのツールバーの「Radio」から「Download From Radio」を選択します。

chirp1 クリックで拡大

5. リグとの接続設定画面がポップアップします

chirp4

6. 先ほど調べたポート番号(私の場合はCOM3でした)とベンダー(リグのメーカー名)とモデル名(リグの名前)を選択入力します。 FT-817NDの場合は、きちんとNDまで指定しないと、FT-817 だけではダメのようです。 指定したあとOKをクリックします。

7. その後、リグのクローンモードでリグからの送信(TX)を選択。 FT-817NDの場合はAボタンです。 先にAボタンを押してから上記PC側のOKをクリックすると動作しませんでしたので注意。

8. リグ側の設定やメモリーがPC側にコピーされます。

Chirpソフトではこんな感じで進捗が表示されます。

chirp5

リグ側では音符が増えていく感じで、進捗が表示されます。

CLmode tx

9. PC側へのコピー(ダウンロード)が終わると、Chirpの画面にダウンロードした設定内容が表示されます。

これはメモリー内容。 私はNHKの国際放送のラジオ周波数を入れています。

chirp2 クリックで拡大

これは設定パラメータです。

chirp3 クリックで拡大

10. まずは、いまダウンロードした内容をオリジナルとして保存しておくべきでしょう。 ツールバーの「File」から「Save」もしくは、「Save As」で保存しておきます。

11. その後、自分でメモリー内容や、パラメータを修正したら、別名で保存します。

12. そして今度はリグ側に、設定内容をコピー(アップロード)します。

13. まずは、リグ側でクローンモードの受信(RX)を選択します。 これはFT-817NDの場合Cボタンです。 リグにRX設定の表示が出ます。 この順番も大切です。 下の14、15番のソフト側での手順を先に行ってからリグのクローンモードをRXにすると失敗します。

14. PCのChirpソフトのツールバーで「Radio」から「Upload To Radio」を選択します。

chirp6 クリックで拡大

15. COMポートは、先ほどと同じだと思いますので、そのままOKをクリック

chirp7

16. リグ側へのUploadが開始されます。

Chirpソフトでは、こんな感じの進捗表示

chirp8

リグ側では、音符で進捗表示

CLmode rx

 

これで完了です。

 

 

 

「FT-817NDのリモートコントロール CHIRPソフトウェアについて」への6件のフィードバック

  1. 素晴らしいソフトの情報をありがとうございます。
    フェイスブックに紹介していいですか?
    それでは宜しくお願いします。

    73&88

  2. JAAFARさん、
    このブログに書いてあることは、出典先である私のサイトURLを明示していただけるのであれば、断り無く参照、引用、紹介していただいて結構です。よろしくお願いします。

  3. こちらも早速使わせてもらいました。 
    CSVで出力してExcelで加工後にCSVをインポートしようとすると、途中でエラーになってしまって上手くいきませんでした。 
    諦めてCHIRPの画面で編集してますが、リグ本体で設定するよりは遥に早いのでありがたいですね。

  4. 水上さん
    フリーソフトだというのが一番うれしいですね。
    CSVだとインポートできないのはなぜですかね?
    ExcelとCSVで良くある問題はCSVでExportした数字データで0から始まるものがExcelで修正するときに0が消されてしまう問題です。 たとえば0101が101に置き換わるような問題。 私も今度調べてみます。
     

  5. 拡張子を.txtにすれば文字型で0を消さずに読めますが、私のところのExcelではタブ区切りのcsvファイルしか出せないので、もう一手間要ります。
    出力した*.chirpファイルも読むとエラーになってしまい、*.imgファイルだけは問題ありません。
    今のバージョンでは余分なことはせずに使ったほうが良いみたいです。

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