FT-817ND外付けバッテリー

FT-817NDを買ってから、既に2ヶ月近く経ちましたが、いまだに山岳移動は出来ていません。 これは、いろいろと忙しいこともありますが、まず第一に電池がなかなか決まらないことです。 本体に内蔵している、ニッケル水素電池だけでは、容量が心もとないこともあり、外付けの電池を入手したいところですが、なかなか購入できていないのです。

今までFT-817NDの外付けバッテリーとして、いろいろ検討してきましたが、私の運用上の必要条件としては、

  1. 安全であること
  2. 軽いこと
  3. 容量が十分確保できること

この3つくらいを考えて、いろいろと物色してきました。 その中でも、私は安全であることが、いちばんの重要ポイントと考えています。

軽さや、容量の点ではリチウムイオン電池が有利、そして、さらなる軽量化が期待できる、リチウムポリマー電池というものがあり、検討をしたのですが、ネットを探すと、リチウムポリマー電池は、扱い方を間違えると爆発、激しく炎上することがわかり心配です。 リチウムポリマー電池の購入サイトなども、紹介いただいたりしたのですが、結局、怖くて手が出せませんでした。

リチウムイオン電池も秋葉原で、ノートPCの外付けバッテリーとして売られているものなども検討しましたが、これも容量が大きいと価格がとても高く断念。

いろいろとネットで検索しているうちに、リチウムバッテリーにも、コバルト系、マンガン系のリチウムバッテリーと、リチウムフェライトバッテリーというものがあることがわかりました。 このリチウムフェライトバッテリーは発火や爆発する恐れのないことがわかりました。

このリチウムフェライトバッテリーで、まず目に付いたのは、SHORAIバッテリーというメーカーのもの。 容量や重量、安全性どれを見ても移動運用にはぴったりです。 上記のように爆発の危険性が非常に低い、そして重さは従来の鉛バッテリーの1/5、自己放電率も低く、メンテナンスフリー、良いことづくめです。

しかし、いろいろ検索するうちに、このバッテリー、もともとはバイク用なのですが、寒い時期にバイクのバッテリーあがりを起こしているケースが多いようです。 どうも原因は最近のバイクが盗難防止装置などで、駐車時でも微小電流が流れているためらしいのです。 さらに、いろいろなライダーの方のブログを読むうちに、根本的な原因は、バッテリーを充電する電圧が足りていないことが判りました。 SHORAIバッテリーは専用の充電器があるのですが、この充電器の出力電圧は14.4Vになっています。 普通の充電器よりは高めです。 また、バッテリーそのものにも、13V以下に電池の電圧が落ちないように、という注意書きもあるようです。 このリチウムフェライトバッテリーは、鉛電池のように12Vではないのです。 つまり、バッテリーあがりの大半の原因は充電電圧が低い、おそらく12V近辺で充電しているからだと思われます。 大方のバイクの発電機は鉛電池の12Vで設計されているので、この12Vでは電池に正しく充電されず、冬季などの特にバイクの使用頻度の落ちるときには、バッテリーあがりを起こしてしまうものと思います。

しかし、アマチュア無線で使う場合は、専用の充電器で充電すればまったく問題はありませんし、大抵のアマチュア無線機器は13.8Vで稼働しますので、このリチウムフェライトバッテリーの充電電圧を作り出す電源を準備することは、何の問題もないと思います。 さらにバッテリーからは、12Vよりも高く、13.8Vに近い電圧が得られますので、より好都合です。 このリチウムフェライトバッテリーは、使い方も、充電のしかたも、出力電圧も、まさにバイクで使うのではなく、無線に使うべきバッテリーとも思われます。

ということで、早速近くのバイク用品屋に行ってみると、なんと、SHORAIバッテリーは、あまりにもトラブルが多く、扱うのをやめたということでした。 見方によっては当然です、充電に14.4V必要な、リチウムフェライトバッテリーを、12Vで設計されたバイクで使うほうがおかしいのですから。 SHORAIバッテリーそのものの問題ではなく、使い方の問題なのだと思います。 取り扱いをやめたということで、少しがっかりしましたが、その店はSHORAIバッテリーではなく、別のブランドAZバッテリーを扱うことにしたとのこと。 同じ12V 環境で使う限り、同じ問題が起きるはずですが。

このAZバッテリーというブランドのリチウムフェライトバッテリーですが、バッテリーの物理的大きさや容量によって12種類ほどあります。 どれが良いか迷いましたが、重さは最大のものでも1kgを切っています。 一番価格の高いものが、いちばん容量があるのかと思い、いろいろ店においてあったカタログを見比べましたが、どうも容量は6種類くらいしかないようです。 いちばん高価なものと同じ容量でも、物理的な大きさが少し小さいだけで、価格がだいぶ変わります。 私は48Whのもの5種類の中で、いちばん安いものを買いました。 48Wh の一番高額なもの(バッテリーの寸法が一番大きいもの)で店頭30,000円、同じ48Whの、一番安いものだと、20,400円です。 この差は大きく、1万円もあります。 このバッテリーは中国製です、値段は違っても、おそらく中身はまったく同じなのではないかと思います。 この48Whで一番安いもののタイプ名はIT12B-FPというものです。 容量がもっと小さいものは9,000円くらいからありました。

このメーカーのバッテリーには専用の充電器が用意されていません。 しかし、上記のとおり、通常の12Vの充電器ではダメでしょう。 バッテリーの取説にも14V~14.8Vの間で充電して欲しいと書いてあります。 店頭では13.5V~14.8Vで充電することとなっていました。

Life_battery

さて、少々高い買い物でしたが、自宅に持ち帰り、電源ケーブルまわりを作成し、FT-817 NDを接続してみましたが、電圧が13.1Vを示しています。 これならFT-817NDのMax Power 5Wで運用することができます。

Life_voltage

バッテリー上部には、バッテリー残量の確認できるチェッカーが付いています。

Life_battery_check

重さ900g、電圧13.1V、アマチュア無線の移動運用専用のバッテリーとして考えたほうがいいような、理想的なものが見つかりました。

まだ、耐久性や容量などテストしていませんが、そのうちレポートしてみます。

尚、バッテリーは、使い方を間違えると非常に危険です。 上記、記事内容は参考とし、すべては自己責任でお願いします。

 

 

「FT-817ND外付けバッテリー」への18件のフィードバック

  1. 送信時に電圧降下しませんか?
    私のリチウムイオンバッテリーは5W・CW送信時に電圧降下して10V近くまでドロップしてしまうので、アップバータを導入しています。

  2. BBOさん

    受信時の13.1Vが、CW、5Wでの送信時は、13.0~12.9Vの降下にとどまっています。 これくらいで収まっているのは、まだ電池が新しいからだと思います。 5Wでどれくらいの時間維持できるか今度調べてみますね。

  3. 山岳移動準備は、完了?ですね。
    48W・・48/13.1=3.7Ahですか。

    ところで、この電池の終止電圧は何ボルトでしょうかね?
    リチウム電池検討会でも開催したいですね。

    これに移動用のパソコンがあれば完璧です。

    まずは、FT817を持ち出して厚木の白山(284m)あたりで試してみては?
    はたまた、大山ですか?

  4. DIWさん、
    とりあえず、今週末に山に行くかどうかは、別にして、どれくらい満充電から持つことができるか、
    試してみるつもりです。

  5. YUASAのシールバッテリー12V7.2AhにコスモウェーブのDC-DCアップバーターUP60X-DC13.8Vを接続して中を開けて左に小さなネジがあり、それが可変抵抗で13.8Vに合わせて調整します。
    (中を開けるとき、ネジ山が潰れる危険があるので、ネジ山を直す特殊なドライバーがあると便利)
    そうすれば長い時間も使えます。

  6. JAAFARさん、
    コメントありがとうございました。
    私はその機器は持っていませんが、同じ機器を持っているかたには参考になるかも知れませんね。

  7. 突然失礼します。

    オートバイの充電系統は14V半ばが普通です。鉛バッテリーも、12Vに対して充電するためにはそれくらいの電圧を掛けないと上がってしまいます。

    詳しくはPbとLiFePO4の仕様の違いをお調べになるとわかるかと思いますが、互換に作られています。

    トラブルのほとんどは、真冬の寒さでセルが寝てしまい、クランキングでの超特大の電気を流せないからです。次に多いトラブルが過電圧での損傷です。鉛バッテリーと違い過電圧にも弱いです。

    私が知る限り、電圧が足りない原因というのは、イモビライザーなどの暗電流によるバッテリ上がりです。鉛バッテリーでこれが原因で上がってしまったのに、原因を解決せずにLiFePO4に載せ替えて結局NG、というケースです。こういう方が非常に多いです。

    失礼いたしました。

  8. テケテケさん
    コメントありがとうございました。
    過電圧に弱い件了解です。 充電時には気をつけます。

  9. 古い記事に投稿すみません。
    ハムフェアでFT-817を買ったので、ハイキング移動でもやろうと考えています。
    本記事のLiFeバッテリー、そろそろ2年になるかと思いますがその後調子はいかがでしょうか? 48Whだとどのくらい持ちますか?1ランク下のでは物足りないでしょうか? 18k円でamazonで売っていますがこれくらいが相場でしょうか?ショルダーバッグに入れてさかさまにしても液漏れしないですか?
    質問ばかりですみません。

  10. CRPさん
    この質問ハムフェアでは多くの方にいただきました。
    まず、LiFeですがLifeだけにLong Life、2年経ちますが性能に全く差はありません。 48WhでFT-817ND 5WフルパワーCW運用で6時間ほど持ちます。 というかいままで空になったことがありません。 最長で6H運用したということです。 アマゾン18K円は私もハムフェアで聞きました。私は安いと思います。 私はバイク用品屋で上記のように20000円で買いました。LiFeなので液漏れは全くありませんよ。

  11. 容量ですがもう少し小さい物でも良いかも知れませんが、このあたりは、個人的な考えや運用スタイルに依存しますね。

  12. ご丁寧な回答をありがとうございました。2年経っても性能低下が感じられないのであれば安心して使えますね。あと6時間も運用することはないかもしれませんが、過放電が寿命に大きく影響するようなので、使い残しが出るくらいがちょうどよいのかもしれませんね。

  13. しまったさん、
    リチウム系は鉛蓄電池に比べて過放電には強いようです。鉛は充電サイクルは50%と聞いたことが有ります。その点でもリチウム系のバッテリーはギリギリまで使うような無線での使い方はピッタリですよ。

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