人生の目的‐1


こんなタイトルでこのサイトに記事を投稿するのは初めてである。

新型コロナウィルス禍が始まってから、もう半年。 外出自粛など具体的に各人の行動に制限が掛かってから、すでに4か月になろうとしている。

実は今日パソコンのWebブラウザーのブックマークを整理していたのだが、その中にあった「スカイライナー予約サイト」・・・もう何か月も開いていないことに気が付いた。 航空機会社やホテルの予約サイトは出張が自粛・禁止になってから見ていないという自覚は当然あったが、スカイライナーの予約サイトは自分でも気づいていなかっただけに重く心に来るものがあった。

さらに、今年の10月で還暦となる身であり、3月末で会社の中での役割も大きく変えることになった。 これとコロナウィルス禍が同時に来たので何となくそれぞれの意味することの解釈もごちゃごちゃになっていたが、コロナウィルス禍がなくとも、おそらくスカイライナーのサイトを見る機会は大きく減っていたはずだ。 入社以来こんなことは無かった。 もちろん新入社員の頃は出張に行く機会もほとんどなかったが、「自分の会社生活」=「自分の人生の大半」は海外出張の毎日だった。 コロナウィルスに隠されていたのでそれほど気にもならなかったが、おそらく単にそういう時期が来たということを自覚するだけであったら、もっと寂しさみたいなものを感じていたのかもしれない。 自分にとって生活の一部になっていた「出張」に行かないというのは、それほどの大きな変化なのだ。 コロナウィルスはもちろん全人類の敵であり、憎むべき相手に違いはないが、自分にとっての大きな変化をカモフラージュしてくれたのかもしれない。

最近、ある研修を受ける機会があった。 自分では上記のようにコロナウィルスに隠されていたこともあり、気づいていなかったが、自分の中にある何かよくわからないモヤモヤは、コロナウィルス禍による外出自粛、行動自粛によるものだけでなく、たまたま、いやもしかしたら、巧妙にそれに隠れて同時にやってきた「人生という流れの中の大きな変化点」であることに気づいた。 一緒に研修を受けている仲間、自分の子供と同世代くらいの若い人たちとの1‐2‐1の会話の中で気が付いた。

今の気分は、実はとてもすっきりしている。 モヤモヤしたものの理由らしきものが判ったこともそうなのだが、残りの人生をかけて挑戦するものが見つかったような気がすることの影響が大きいような気がする。

人から言ってもらうという事は自分の真の気付きと前進を促す。

 


JA1CTV
人生の道

4件のコメント

  • JG3KHB

    同意です
    普通に行けないところに行けたのは、いま思えば
    贅沢だったのでしょう
    出張に行けなくなたのは、さみしいことです

    • JH0CJH

      KHBさん
      コメントありがとうございました。まさかこんな独り言の投稿にコメントが付くと思ってはいませんでしたが・・・(笑)
      うまく表現できなかったのですが、「出張」これは単に行くという行為だけではなく・・・そうですね、ずっと何十年も続けてきたのに、行けない状況(コロナ)や行く機会がなくなること(年齢)に直面して、これが会社や世界のために自分が役に立っているということ=やりがい、生きがいを代表するというか目に見える部分なので「出張」という言葉で表したのです。広義にはやっぱり今までの自分の生きがいがなくなる、別のものに変わってしまうという恐れのような感覚のことなんです。  ・・・まあ普通に生活していたら絶対に行かないようなところも行きましたね。

  • JI3CXM

    JH0CJH 局

    貴局の活動には興味があり、いつも楽しく拝見させていただいております。
    さて、当局も同感です。
    当局は入社来、ずっと営業職で30余年を過ごしてきましたが、コロナ禍の4月、予想外の外部出向となり、今までの社会人生活とはまったく違う生活がスタートしました。
    以前は営業職ですから、海外も含め出張も少なくなく、平時でも、ほぼ毎日外出するのが当たり前の生活でした。
    ところが出向となり、総務職となったことから、出張はおろか近隣への外出すらまったく無い生活になりました。
    今までは頻繫にチャージしていた交通系カードも、残額がまったく減らない生活です。
    貴局が仰る「スカイライナー予約サイト」の件と同じような感覚です。
    そこに至る原因は違えど、今までの日常が予期せずまったく変わったことに、当初は大きな戸惑いを感じました。
    ご承知の通り、営業部門では「パレートの法則」の通り、少数の人間の営業成績が全体を牽引することが一般的で、当局の勤務していた部門も例外ではありませんでした。
    手前味噌ですが、そこそこの規模の会社で、営業成績は常にこのパレートの法則の上位に入っていましたので、まさか自分が外部出向になるとは思っていませんでした。
    まぁ、今はやりの半沢直樹みたいな出向でしょうか。
    社内のある不正について筋を通したため、組織人としては不適格だったのかも知れません。
    ただ、当初は戸惑いと悔しさみたいなものを感じた出向も、受け入れてくれた先様には何ら否は無く、むしろ感謝すべきだとも思います。
    今までは「モノ」を売ることに終始し、もちろん、自分自身も売り込んできましたが、総務職では売る「モノ」などありません。
    誠心誠意業務に邁進し、自分自身を売り込むことで、そこでの存在価値を見い出すしかありません。
    年をとり、営業成績が良い事で今まで気づいていなかった、本来の人間の在り方みたいなものを、あらためて感じたような気がします。
    貴局が仰る通り、久々に本当の意味での清々しい気分を実感しています。
    ここにコメントを記載するべきかどうか迷いましたが、今回の自身の出向と、貴局のコメントを拝見したことから、今はアマチュア無線を含め、何事にもあらためて新鮮な気持ちで取り組んでいます。
    滞っていた局免許の変更や、各種自作活動、何をしても楽しいです。
    OM様のサイトに、つまらない書込みをして申し訳ありません。
    ただ、「変わる」ことの面白さを勝手に共感させていただき、コメントさせていただきました。
    これからも貴局の活動報告を楽しみにしております。

    • JH0CJH

      JI3CXMさん
      コメントありがとうございます。CXMさんが感じられていることが大変よくわかります。自分の中で今までの中核をなしていた会社生活での変化と今回の人類史上に残るような規模の変化が同時に来たことで何が起きているのかが判らなくなるような状況にある人も多く同世代にいると思います。ここにCXMさんが共有してくれたことで私も本当にうれしいですし、他の方もこの点について、気づいて、共感していただくことができるのではないでしょうか?ありがとうございました。

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