
6円と純真
今日、昼に近くを散歩していると公園の近くで小学校3,4年生くらいの女の子が2人話しかけてきた。 何だろうと思って話を聞くと公園のなかで1円玉が6個落ちていたのでこれを交番に届けて欲しいというのだ。
これは困った、交番はこの近くには無いし、さてどうするか? 6円くらいだからもらっても良いのでは?などというと純真な心を傷つけてしまう。 かといって私が交番に6円を持って行っても・・・
本当に困った。 突然声をかけられたこともあるが、全く頭が回らない。 困った挙句、「6円だと落とした人も、たぶんもうあきらめているから、もらってもいいんじゃないかな?」と言ってしまった。
すると2人の女の子はシンクロしたように激しく首を横に振る・・・・ そうだよなぁ、それは純真な心には悪いことなのだ。 人としての正しいことを教えられてきているのだ。
さらに困って「では元の場所に置いておいたらどうかな?」などと、またも純真な心を傷つけるようなことを言ってしまった。
反応はもちろんさっきと同じく、2人シンクロしたように首を横に振る。
困った、本当に困ってしばらくその場所で立ち止まって一緒に考えていると、そのうち女の子2人は立ち去って行ってしまった。
しばらくしてから「ウクライナの戦争やトルコの地震で困っている人がいるから、コンビニなんかにある募金箱に寄付したらどうか?」などという提案も思いついたが、時すでに遅し。
そして、その後、自分が自分に一番がっかりしたことは良いアイデアがすぐに思いつかなかったことではなく、「正直で偉いね」という言葉をかけることすら忘れていたことだ。 突然のこととはいえ、なんでこの言葉が出てこなかったのか。 「認知することが大切」などと言っていながら、この言葉が出なかった。 情けない。
今度、あの公園の近くで2人の女の子を見かけたら必ずそう声をかけてあげたいが、向こうも私も覚えているかなぁ。
夜分失礼します。
眠れぬままに業務日誌拝読致しました。
6円をめぐっての逡巡。
わたしもたぶん同じ行動を取っていたと思います。
咄嗟に思いつく事には限界があるもので、後で思い返して後悔することも良くあります。
子どもたちの正直な気持ちに、そしてあなたの正直な気持ちに感動し、メッセージを送らせていただきました。
64歳、男性
旅行で訪れた箱根の宿泊先より。
ユウジさん
コメントありがとうございました。
箱根旅行はどうでしたか?
新緑の季節で連休後半は天気も良かったので素晴らしい景色を楽しまれたことと思います。