温度センサースイッチ


(下に追記あり)

私はTubeの1kWリニアアンプの放熱のため、排気ダクトを通して熱を外に排出しているのですが、この排気ダクトのFANのスイッチを手動でやっていました。 リニアの温度をモニターしながらON/OFFをやっているのですが、面倒だし、リニアの温度が下がってもスイッチを切り忘れFANが回りっぱなしの状態であったりして無駄な電気を使っていたので、温度センサーを付けてFANのON/OFFをすることにしました。

Amazonで温度センサーを買ったのは2か月ほど前でしたが、ようやく届きました。 Amazonは代行だけで中国の業者から送られてくるのですが、配達期限を過ぎ、1か月経っても届かないので返金請求の処理をしたところ、慌てて送ってきました。 遅れたことで、3割返金されました。 価格はもともと、3台で800円程度でしたが、570円で3台届いたことになります。 ということで、これは破格の値段で手に入れたことになるのかな?

早速、今までの手動のFANスイッチに組み入れてみました。 しかし、温度センサースイッチが3台送られてきただけで、取説も全く無いので、ネット上を検索してある程度の情報を得ました。

上部の3桁のLEDは温度などの情報が表示されます。下の4端子は左から印字の通り、K0、K1 端子(これが切り替えるリレーにつながります)、+12V、グランドです。 真ん中に3つのボタンがあり、左からSET、+、- の印字があります。

このSETを長押しすると設定メニューが出てきます。 P0~P6まであって、それぞれはこんな感じのようです。

  • P0:CとHの切り替えで、Cは設定温度以上でON、Hは設定温度以上でOFFになる Coolerモード、Heaterモード
  • P1:ヒステリシスの設定 ON/OFFチャタリング回避のヒステリシス設定で デフォルトは2度になっていました
  • P2:この温度を超えるとリレーOFF これはスイッチの設定温度とは違います
  • P3:この温度より下がるとリレーOFF これはスイッチの設定温度とは違います
  • P4:温度の補正
  • P5:スイッチON/OFFの時間遅延設定
  • P6:温度異常のアラームON/OFF

判りにくいのはP2とP3です。 最初、これがON/OFFの設定温度で、例えばP0がCモードの時はP3で設定するのかと思いましたが、そうではないようです。 この設定温度は単に、これ以上・以下の温度ではリレーがOFFになる(危険回避のため動作不能領域外でリレーをOFFとする設定のようです) デフォルトではP2は+115度、P3 は-55度になっていました。

つまり、この設定モードはC/Hの切り替えとヒステリシスの設定くらいしか、ほとんど触る必要はありません。

では温度スイッチON/OFFの設定はどこでやるのかというと、SETボタンを長押しではなく、短押しで設定温度が表示されますので、これを+/-ボタンで設定するようです。

強制でFANをON/OFFできるように、今までの手動スイッチもそのまま使うことにしました。 配線をして試験完了。 値段も超安いし、だいたい納品を忘れている業者の扱う製品など、どうせバッタモンだろうと思いましたが、とても正確に動作しています。

まだ仮組みでテープで止めただけですが、こんな感じで取り付けています。

これは排気ダクトとFAN、温度センサーはリニア排気の上部につけています。 ラックがスチール製なので排気がスチールラックに直接当たらないように木の板を取り付けています。 その下に温度センサーを取り付けています。

なかなか快適です。


追記

10MHzと14MHzでは温度が20度程度増加して誤測定される現象が判りました。 これはどこにフェライトコアを入れてもNGでした。 おそらく、このあたりの周波数を温度センサー内部で使っており、そこに直接影響を与えているものと思います。 ただ高い温度に誤測定しているため、Fanが実際には低い温度でも回ることとなり、大きな問題では無いかと思います。 逆に測定温度が低く誤るようだと問題ですが。

 


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