大山稜線描画


今日はちょっと変わった歩き方で「大山」に登ってきました。

大山は年に何度か登りますが、だいたい阿夫利神社とかヤビツ峠からのスタートです。 しかし今回は鶴巻温泉からのスタートです。

なぜ大山に登るのにだいぶ遠い鶴巻温泉から登るのかというと・・・・この写真です・・・

これは家から撮った大山の写真ですが南側の稜線は秦野市まで続いています。 左の端は「吾妻山」、「弘法山」があり、その右に、「念仏山」、「高取山」、「浅間山」と続いて大山の山頂まで続いています。

この稜線をずっと歩いてみようという野望です。 だいぶ距離はあると思います。 調べてみたら小田急線、鶴巻温泉駅から大山の山頂まで行くだけでも12km以上あります。 アップダウンも相当ありますので、大山に登るルートとしてはあまり使う人はいないと思います。 ではなぜこの稜線を歩くのか? それはこの稜線沿いにGPSを持って歩くと、もしかしたらこの大山の稜線をGPS記録で実際に描けるのではないかと思ったためです。 というわけで早速、GPSでの大山稜線描画?に出かけてみました。

朝6時半に小田急線「鶴巻温泉」に到着。 早速出発です。  弘法山に向かうルートです。

道祖神が長いトレッキングルートへの出発を祝ってくれている気がしました。 テンションが上がります。

吾妻山まで20分。 快調に進みます。

大山、蓑毛の分岐に到着。 出発してから50分です。 標準コースタイムの30分巻です。

ここから右に行き「善波峠」を通ります。

善波峠はこんな感じの切通し。

お地蔵様に道中安全祈願です。 このあたりは矢倉沢往還と呼ばれ、現在の国道246号線の基礎になった場所です。 遠い昔、多くの人がこの道を通って物資輸送をしていたことと思います。

このあたりからは、すでに大山の稜線に乗っています。 うまくGPS記録が取れるでしょうか?

しばらく登ると富士山が見える場所がありました。 天気が良ければ絶景です。

善波山を超え、1時間20分で念仏山、標高357mに到着。

念仏山のベンチの裏にはお地蔵様があります。 この念仏山では、昭和初期まで名古木村の人達で念仏講が行われていたようです。 念仏とは仏を信じ南無阿弥陀仏を唱えることで信仰の山であったことが山名にまで伺えます。

気を付けなくてはいけないのは、この念仏山からのルートです。 お地蔵様の方に行ってその先にあるゲートを越えて進んではいけません。 登ってきた道に戻るような形で先に進みます。

念仏山からは少し下ります。 あの美しい大山稜線を思い描きながら進みます。

そしてまた急登が始まります。 「あの辺りだなぁ」などと思いながら登ります。

聖峰への下山口に出ます。 ここは以前。聖峰から登って来たことがある場所です。

鶴巻温泉から2時間10分で高取山山頂、標高556mに到着。 高取山にはNHKの中継局があります。 今日、第一に出くわす無線鉄塔です。

遠く向こうに大山が見えるはずですが、今日は雲の中です。

でも大山阿夫利神社は見えました。 今日の最終ゴール地点です。

高取山から急坂を下り、また登り返しです。

登り切って途中で林道と出会いますが、そこに不動明王の像がありました。

まだ大山までは、あと2時間もあります。

浅間山方向にどんどん登っていくと、またマイクロ波の中継局が見えてきます。 これはどこの会社のものでしょう? 大手通信系会社かなと思います。

さらに進むと、またまた別のマイクロ波中継局が出てきます。 これは携帯系通信会社の中継局かなぁ。 などと思いながら特徴のある鉄塔を見ながら進みます。

この後は木材の積み出し基地があります。 このあたりも以前歩いたことがあります。

この後、急登を登ります。 もともとはコンクリート板を敷き詰めていたようにも見えます。 今は崩れてしまったコンクリート板の急坂を登っていきます。

浅間山、標高680mに到着。 山頂には祠があります。 出発して3時間半でした。 まだ標準コースタイムの35分巻で来ています。

浅間山の近くにも鉄塔があります。 アンテナは取り付けられておらず、今はもう使われていないようです。 これは電力系の会社の遺跡かな?

蓑毛越に到着。

ウツギの花がきれいに咲いていました。

蓑毛越からも急登の連続です。

霧も出てきました。 遠くから見ても大山山頂は雲の中でしたので、そろそろ雲の中に突入のようです。

しばらく登ると女人禁制の碑がありました。 このあたりにも大山一帯が山岳信仰の場所であったことがわかります。

蓑毛越からのルートも結構急登の岩場です。

ようやく大山阿夫利神社からのルートと合流しました。

鶴巻温泉から4時間15分。 だいぶ歩きましたが・・・・合流してみての感想は、「まだここか」・・・・という感じです。

しかし、ここからは勝手知ったる登山道。 多くの登山客がいて渋滞していましたが脇を通り抜けて登ります。

途中で鹿の子供がいました。

ようやく大山山頂の第一の鳥居が見えてきました。

そして大山山頂到着。 鶴巻温泉駅から5時間でした。 標準コースタイムの1時間巻で登れました!

しかし、周りは雲の中で全く眺望無し。 達成感だけで満足、雲の中の景色も心の目で見ます。

おにぎりを食べて大山阿夫利神社まで下山しました。

今日は無線は無し。 かねてからの念願だった大山南西の稜線を縦走しました。

今日のルートです。

そして、期待の高度の記録。

どうでしょう、大山の稜線を表しているこの記録、自分では結構満足しています。(笑)

次は北東の稜線歩きでしょうか? 部分的には歩いたことはありますが一筆で行ってみたいものです。 こちらは大山三峰山があるので大変だろうと思いますが。

総距離:14.6km

沿面距離:15.5km

累計標高:2149.5m

時間:6時間03分

 


JA1CTV
山岳登山の道

6件のコメント

  • Ian vk5cz

    Amazing effort and great photos with a good story about the hike. Regards Ian vk5cz ..

    • JA1CTV

      Hi Ian, Thank you for your comments. It was long trecking but really enjoyed. Sorry for no radio at this time. 1 year passed from last time of visit VK, and activation from 5 summits near Cairns. Hope to see you on air mate.

  • JA0JHQ

    逆コースで歩いたことがあります。大山からの下りは随分と長くて、膝に来ました。浅間山の辺りだったかな、登り返しもきつかったです。

    • JA1CTV

      JHQさん コメントありがとうございます。 結構な距離ですよね。 こんな近場でのロングトレッキング本当贅沢だなと感じました。

  • JM3URG

    川内OM こんばんは
    記事楽しくて、
    白波ハイボール四杯
    いきました。
    また飲みましょう!

    • JA1CTV

      URGさん ありがとうございます。 白波4杯いいですね、5杯目行けるような記事目指します。 また飲みに行きましょう。 でも今年は大阪の関ハム都合でいけないんですよ。8月のハムフェアに来てください。

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