富士山麓、大室山


山梨県南都留郡富士河口湖町大室山(JCG#17008J, SOTA#JA/YN-082)

今週末はSOTA JA QSOパーティとしてSOTA愛好の方々が、それぞれ色々な山に登って一斉に運用しようというイベントの日です。 明日が、そのイベント日ですが、今日も個人的にPre-Partyとして登らせていただきました。 今日の目的地は富士山麓にある「大室山」、標高1,468mです。 大室山という名前の山も日本全国に結構あります。 そのため富士山麓の大室山という表題にしてみました。 この大室山は登山道がありません。 しかも青木ヶ原樹海の中にある山なので迷ったら大変なことになります。 GPSは必携です。 私はスマホにGeographicaというアプリを入れていますのでそれを使えるのですが、この山に登山道がないのでGPSには登山道が表記されないため、自分がどこにいるか解っても全く意味がありません。 下の写真のように以前登った人の記録をもとに地図に想定ルートを書き込んで、それを一緒にもっていかないとGPSだけでは道迷いで危険です。 青木ヶ原樹海で道迷いをしたらどうなるか・・・ 考えただけでも恐ろしい・・・・

朝は4時に起床。 昨日のWBCの大量得点の熱気もまだ残っている中を出発。 圏央道、中央高速で河口湖ICまで。 コンビニで食料飲み物を調達して大室山登山口にある駐車場に向かいました。 車は4台ほどしか停められませんが、同じようなところがいくつかあります。 登山道がない山ですので、登る人も少ないため、駐車場が少なくても大丈夫なのでしょう。

このルートにはいくつもの風穴、洞穴があります。 富士山には商業的に入場料をとって見せている風穴、氷穴がありますが、こちらの洞窟は天然記念物で立ち入り禁止の自然のままの洞窟です。

駐車場のすぐ近くにゲートがあります。 この脇を抜けて歩いていきます。

青木ヶ原の樹海内の山道を進みます。 このあたりは風穴を見に来る人も多いため、山道に迷う心配はありません。

10分ほどで「富士風穴」の石碑が出てきます。

今日は、時間がたっぷりあるので寄り道していくことにしました。

こんな溶岩が流れてきたまま固まったような岩がありました。

「富士風穴」はじめ、この近辺の洞窟は平安時代、西暦867年の富士周辺の側面火口の大噴火の時にできたようです。

風穴の下にはびっしり氷が張っていました。 基本的にこのあたりの自然の洞窟は天然記念物で立ち入り禁止のようで、入洞するには届け出る必要があるようです。

しばらく歩くとブナ林になり、急に明るく開けてきます。

踏み跡は少ないので道迷いには十分注意が必要です。

「大室洞穴」の標識が出てきました。 ここも立ち寄ってみます。

ここは途中から左の細い脇道を入る必要があります。 広い道をそのまま行くと通り過ぎてしまいます。 ピンクテープに従って藪の中に入ると「大室洞穴」の道標が出てきました。

この洞窟は入り口が埋没していて、入ることはできないようです。

さらに進むと偶然見つけたこんな岩がありました。 おそらく溶岩が大木を飲み込みそのまま冷えて固まり、大木だけが朽ちて消失してしまったのでしょう。

登っていく道の左側にあり、標識もないので見逃してしまいそうですが偶然見つけてラッキーでした。

こんな名も無い小さな洞窟もあります。

細い谷筋には雪が解けて凍った氷が出てきました。 ツルツルに滑ります。

この山道は小さなピークを巻いていく道ですが、巻道をはずれピークを登っていくことにしました。

遠くに「大室山」が見えてきました。

小ピークを登った後に、下っていくと3番目の洞窟が出てきました。

「神座風穴」という洞窟です。

ここもロープが張ってあります。 穴はだいぶ深いようです。

この近くには、いきなり山道にこんな穴もあるので注意が必要です。

ここが大室山へつながる登山道入り口です。 ピンクテープがあります。

踏み跡は、ほとんどありませんが、注意していると見えてきます。

予想通り、急登の始まりです。

そして駐車場を出てから、1時間45分で「大室山」山頂、標高1,468mに到着。 最高地点はこの北峰ですが、ここからの見晴しはありません。

アンテナを設営します。 しかし、なぜかアンテナポールを建てるペグが打てない??? 下は岩場なのかなと思いましたが、地面が2~3cm下がどこも硬くて入らないのです。 仕方なく木に縛ってポールを立てました。

アンテナ設営後に運用しようとビニールシートに座って理由がわかりました・・・・冷たい。 地面がカチンコチンに凍っているのでした。 表面から数センチ下までは柔らかい土になっていますが、その下は凍土でした。

今日は日の光も強く、風もないのでポカポカ陽気。

今日の結果です

  • 7MHz CW : 23局
  • 14MHz CW : 11局(台湾1、フィリピン1)
  • 18MHz CW : 6局(北米1、フィリピン1)
  • 21MHz CW : 10局(ニュージーランド1、北米3、フィリピン1)
  • 24MHz CW : 1局
  • 28MHz CW : 2局(北米1)

合計53局。

北米のWW7D局から18MHzと21MHzで呼んでもらいましたが、この局は先日のQST誌の投稿者です。

10時半ころまで運用して撤収。

南峰に向かいました。15分ほどで「大室山南峰」標高1,445mに到着。

ここからの富士山は最高の眺めです。 大室山と同じような側面火口の山がいくつか見えています。

眺めの良いこの場所で、おにぎりをいただきました。

この南峰から少し先に行ったところに、とても見晴しの良い場所があります。

左は昨年登った「毛無山」、中央手前は一昨年登った「竜ヶ岳」、中央から右の遠方には雪をまとった南アルプスが見えています。

この見晴しの良い場所に生えているのは野ばらです。 半ズボンだと大変だと思います。

登山道に戻って、登ってきた道とは反対側に下山していきます。

ここからは踏み跡は完全に消えてしまいます。 ピンクリボンも途中から全くなくなります。

ここからがGPSとルートを書き込んだ紙地図の活躍の場です。 踏み跡はなく、崖のようなトラバースなので慎重にルートを考えながら下山しました。

下山する地図上の目標は最後の洞窟「本栖風穴」です。

そして無事到着。

ここもだいぶ大きな洞窟でした。 ここも立ち入り禁止です。

あとは平坦な山道を歩いて駐車場に向かいます。

ようやく朝のゲートまで到着しました。 下山は少し迷いながら下りましたので2時間かかりました。

今日のルートです。 私はこのルート時計周りに回りましたが、後半は踏み跡もピンクテープもありませんので、反時計回りに登ろうとすると、おそらくすごく大変だと思います。 道迷いの可能性も高くなります。

そして高度

  • 距離:8.42km
  • 沿面距離:8.96km
  • 累計標高:1,104.3m

楽しい山行でした。 明日もまた山登りです。 聞こえていたら、よろしくお願いします。

 


JA1CTV
山岳登山の道

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です