
南アルプス縦走‐3
山梨県南アルプス市間ノ岳(JCC#1708, SOTA#JA/YN-002)
連泊の北岳山荘で2日目の朝を迎えました。
今日は「間ノ岳」まで行くことにしました。 本当は「農鳥岳」までのピストンを考えていましたが、強風でとても行けないと判断しました。
朝6時に出発、富士山が良く見えています。 ラジオで初冠雪があったというニュースがありましたが、実際に山頂部分に雪が見えていました。
これから向かう「間ノ岳」方向、右手前に見えるのが、「中白峰山」3,055mです。
ちょうどそこに向かう、この平らなところがものすごい強風です。 特にこのようなコルの部分の風が強く、まともに歩けません。 自分の体が飛ばされる気がしました。
何とか強風のコルを抜けて「中白峰山」に向かいます。
「中白峰山」に到着。
ここで、ようやく「間ノ岳」の姿が見えました。
振り返ると「北岳」そして「北岳山荘」が見えています。
この「北岳」と「間ノ岳」、さらに「農鳥岳」を結ぶ稜線は「天空の縦走路」と呼ばれているようです。 富士山は単独峰ですので、日本の標高第2位と3位を結ぶ縦走路は、まさに日本一高い縦走路ということになります。
「間ノ岳」までもう少し、山頂碑も見えてきました。
そして「間ノ岳」山頂、標高 3,190 mに到着。 北岳山荘から1時間40分です。 強風の中飛ばされそうになりながら、時々ストウポジションも取りながらでしたが、標準コースタイム通りの到着です。
山頂からの360度写真
とにかく風が強いので東側の岩陰に隠れて無線開始。
7MHz CWだけの運用で20局と交信できました。
急に雲行きも怪しくなり、霰も降ってきたので撤収。
霰はすぐにやみました。 そして視界もどんどん良くなってきました。 しかし強風だけがやみません。 寒さは冬用の装備で来たので問題はありませんが、突風だけが怖いです。 「農鳥岳」まで行くのはやめて正解だったと思います。
中央が「北岳」、そしてそこに向かう「天空の縦走路」。 北岳の左には夏に登った「甲斐駒ヶ岳」、右には昨年登った「鳳凰三山」が見えています。 最高の縦走路です。
「中白根山」まで戻りました。
太陽の光も強くなってきたので、少しこの場で山をのんびりと眺めて時間をつぶしました。 何しろまだ朝8時です。
今、登ってきた「間ノ岳」
明日向かう「北岳」
左に見える「甲斐駒ヶ岳」
右には「鳳凰三山」、「地蔵ヶ岳のオベリスク」もはっきりと見えています。 山肌が白いのは雪ではなく、この3山が大理石でできているためです。 これは上の「甲斐駒ヶ岳」も同じです。
今日は強風のため計画を変更し、「間ノ岳」までのピストンでしたが、天空の縦走路は最高でした。
今日のルート
高度と距離です。
- 距離:5.9 km
- 沿面距離:6.1 km
- 累積標高:651.5 m
早めに北岳山荘に戻り、体力回復、明日の北岳に備えます。