KX3Mate


SOTAでKX2を使って山岳移動運用を行っていますが、CWのメッセージのメモリー登録には、出発前に自宅のPCでElekraft社のKX2 Utilityというソフトを使って設定しています。

運用中に誤ってメッセージを消してしまった場合は仕方なくパドルを使って、手打ちでメッセージ登録もできるのですが、KX2の文字認識のタイミングが非常にシビアで、例えばCQがKEQになってしまったりします。(笑) アナログ録音ではなくデコードしてメモリーに入れているためなのですが、この符号の判読精度が非常~にシビアなのです。 何度も何度もやり直しをしないといけません。 このためSOTA移動に出かける時は、たとえ1座の山であっても、間違ってメッセージを消してしまった時のために、3つあるメモリーにすべて同じ内容を入れて行くことにしています。 また、数日間に渡ってSOTA山に登るような時はメモリーが3つでは足りないこともあるためPCを持っていくこともありました。

実は来月、東北の山にいくつか登る予定があるのですが、車ではなく電車で行くので重いノートPCをこれだけのために持っていくわけにはいきません。

そこでKX2の登録メッセージをスマホから書き換える方法がないのか、いろいろと調べていましたが、なかなか見つかりません。

そんな中でアンドロイドのアプリにKX3Mateというアプリがあることを発見しました。Makonaoさんという日本の方が作られているようです。

いろいろ調べてみるとKX2でもこのアプリは動作するようです。 このアプリでKX2の中のメッセージを書き換えることはできないようですが、スマホのアプリ上に登録したメッセージを送信できるようです。

その他にも周波数バンド、モードをスマホから変えたり、出力を変えたり、フィルター帯域を変えたりといろいろできるようです。 これは素晴らしい!

必要なハードとしてはKX2とスマホ以外では、KX2をコントロールするUSBケーブルKXUSBとUSB On-To-Go (USB OTG)と呼ばれるUSB-Aとスマホ側のUSB-Cの変換ケーブルだけです。 KXUSBはもともとPCと接続するときに使っているものなので、USB OTGだけが新たに必要でした。アマゾンでUGREENという会社のものを購入しました。700円くらいです。

接続するとすぐにスマホが認識してくれます。 周波数もKX3Mateにすぐ表示されます。

ケーブルを繋いだらすぐにKX3Mateが立ち上がるように、KX3Mate側で設定しておくことも可能です。また画面上でモードやVFO A/Bの選択など自分が必要としないものは消しておくことも設定が可能です。

KX3 Built-in Messageでボタンが6つありますが、あらかじめKX2の中のメッセージ(KX2の場合、これは3つ)を入れておけば、Built-in Messageボタンを押すことで送出することは可能ですが、Built-in Message自体を書き換えることはできません。

しかし、メニューからEdit CWを選べば・・・

CWの送信メッセージをスマホ側(アプリ内)に設定できます。

登録したメッセージはCW Memory Bankという場所のボタンを押すことで送出されます。

自分のコールサインなどはあらかじめ登録でき、これはメッセージ内ではマクロコマンド♯Mで登録することができます。

これで重いPCを持っていく必要はなく本当に助かります。 素晴らしいアプリを開発していただいて感謝です。

 


JA1CTV
PC・デジモノの道

4件のコメント

  • JL3MNP

    素晴らしい!
    メモリーへの書き損じで心が折れること多々有りでした

    • JA1CTV

      MNPさん

      素早いコメント! そうですよね。私も間違えてメッセージを消してしまった時は本当に苦労してました。

  • JH0ROI/たけだ

    情報ありがとうございます。あわよくばKH1でも!と思って繋いでみたけど無反応でした。将来のアップデートに期待します。

    • JA1CTV

      ROIさん、
      そうですか、KH1もusb接続できるのであれば、動きそうな気がしますけどね。

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