QSLカードは信書か?

今日の朝、通勤の電車の中で日経新聞に興味のある記事が載っていました。

yamato

クロネコヤマトのヤマト運輸が「メール便」サービスを廃止するというニュースです。

「メール便」と言えば、我々アマチュア無線家がすぐに思い当たるのがJARLのQSL転送。 私は0エリアのコールと、1エリアのコールの両方を持っているので、毎月届けられるQSLカード転送です。

このサービス停止の背景には、郵便法があり、日本郵政グループ以外の第三者が「信書」を配達することが禁じられていることがあるようです。

この「信書」の定義ですが、総務省によると

「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」

ということです。 「信書」以外のものとは「刊行物」や「印刷物」です。 日経新聞によると、日本郵政グループがこの信書について実質的に配達を独占しており、郵便法では信書を日本郵政グループ以外のヤマト運輸のメール便などで送ると、最高で懲役3年または罰金300万円が科せられる罰則があるとのこと。

ではQSLカードは「信書」なのかという点ですが、総務省の定義に従うと、「特定の受取人」であるQSOの相手局に対し、「事実を通知する文書」、つまりQSOの事実を証明する文書ですので、これはもう明らかな「信書」だと考えられます。 QSLカードは印刷物でもありますが、特定の相手方とのQSOデータが個別に記載され、なおかつ発行局のサインや印鑑がないとだめという堅苦しいことをいう方も多く、これはもう明らかに印刷物、刊行物ではありません。 かく言う私も交信証明印を押しています。

JARLは数年前からQSLの転送に「クロネコメール便」を使っています。 これはJARLの財政難を救うためにも、私個人としては大賛成なのですが、郵便法に違反しているということのようです。

日経の記事は

「ヤマト運輸は22日、3月末でメール便サービスを廃止すると発表した。メール便に手紙などの「信書」が交ざると、利用者に刑事罰が科される恐れがあり、誤った利用を避けるためだ。」

と伝えています。 つまり送り主だけでなく、受け取り側も郵便法違反ということのようです。 この点は長年、ヤマト運輸と総務省の間で確執があるようです。

今後はヤマト運輸も別のサービスを作るということですが、郵便法はそのまま生きているわけであり、どんなサービスが作られるにせよ、JARLが今後も日本郵政グループ以外の会社のサービスを使う場合は郵便法違反となるわけです。

私はJARLを責めるつもりはありません。 むしろ、財政難のJARL、その運用コストの大きな部分を占めるQSL転送サービスを救うためには有効な手立てだと思います。

時代に即さない郵便法を変えるべきなのでしょう。

 

「QSLカードは信書か?」への6件のフィードバック

  1. こんにちは。
    QSLが信書に当たるかという件についてはJARLが郵便によるQSL転送を始める際(?)に郵政と協議、QSLが信書に当たらないという確認をうけていたという昔話があったように思います。(でないとJARLの転送業務自身が郵便法に触れる)
    とはいえこの確認自身も根拠があいまいで当時の力関係云々を表しているだけかもしれませんが。苦笑。多分古い文献をあたってみるとそのあたりの記述があるかもしれません。

  2. RHFさん
    なるほど、信書とするとJARLの転送業務そのものも抵触するわけですね。
    罪人にならずに良かったです・・・

  3. まず最初に安いメール便は便利なのだ!
    80円で100枚程度送る事が出来る

    昔のように提携のカードに相手のコールやデータ
    自分のQTHや名前など手書きだった時代に比べると
    PCやワープロの文字印刷は印刷物と思う

    親書は郵便の専売特許(?)というのは時代遅れとも思われる
    郵便もお上の時代を引きずっているようです

    世の中、4月からも安く出雲まで送る方法について
    賢明な先輩のお知恵拝見と行きましょう

  4. SKYさん
    この信書を小包に入れることもできないというのは、どう考えても時代遅れですよね。 親戚に何か送るときに何も手紙を入れられないわけですので。 またリグなど修理品をメーカーに送るときも修理依頼書を入れることができないわけです。 これではもらったほうも何がなんだかわかりませんよね?
    すでに事実上有名無実化していますね。 今になってヤマト運輸が廃止というのもよくわかりませんね。 

  5. CRPさん
    了解、クリックポストですか。 φ(..)メモメモ
    しかし、信書配達を独占している日本郵便なら問題ないというのはやっぱり何かおかしいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*