MACアドレスが書き換わる?


先日、使用しているiPad mini4が家のWiFiネットワークに繋がらなくなってしまいました。 前日まで全く問題なく繋がっていたのに突然です。 ただ前日にiOSのアップデートが深夜にあるというメッセージが出ていた記憶がありました。 最新iOSの15.4.1 にアップデートされました。 これが原因でしょうか? 他のWiFi機器は問題なく動作しており、パスワードなどの設定が間違えているわけではありません。 iPadの電源再立ち上げやネットワーク設定のリセットやWiFiアクセスポイントのリセットなどいろいろと試したのですが全くダメでした。

このためiPad mini4を完全に購入時に戻す全リセットを行い最初からやることにしました。 iCloudに設定がバックアップされているので、全部クリアしても簡単に元に戻せるためです。

Helloの画面から購入時に設定したようにセットアップしていき、「iCloudからバックアップを利用して再設定する」を選び、WiFiのSSIDとパスワードを入れました。 すると、なんとまたWiFiに繋がらないというエラーメッセージが出てしまいます。

完全に露頭に迷ってしまいました。ハードウェアの障害かなと思いましたが、もう一度いろいろと設定を見直したところなんとiPad mini4のMacアドレスが変わっているようです。 私の理解ではMacアドレスはハードウェアに固有のアドレスで、固定されたもので書き換わるわけがありません。 私はセキュリティのためにWiFiのアクセスポイントでMacアドレスを登録し、登録したMacアドレス以外は接続できないフィルター設定にしているのです。

そこでGoogleで検索してみると新しい動きとしてMacアドレスがランダム化しているという情報がありました。2020年ころから下記のOSではMacアドレスのランダム化に対応しているようです。

  • iPhone、iPad、Apple Watch(iOS14、iPadOS 14、watchOS 7以降)
  • Android(OSバージョン8.0以降で、本機能が搭載されているデバイス)
  • Windows(Windows10以降)

こんなことは聞いてないし・・・・・ だいたいMacアドレスのランダム化に「対応」ってどういうことなんでしょう。対応などして欲しくないし、勝手に変わってしまうと同じように露頭に迷う人が多いのではないでしょうか?

同様にiPhoneのiOSの15.4.1へのアップデートがまだでしたのでやってみましたが、こちらはMacアドレスが変わることはありませんでした。 どういう基準でMacアドレスを変えるようになっているのでしょう? いずれにせよ本当に迷惑な話です。

今まで普通にWiFiに繋がっていたのに突然繋がらなくなった場合、WiFiアクセスポイントにMacアドレスのフィルタリングを行っていないか確認してみてください。


追記

Twitterでのフォロワーさんから教えてもらいました。 iPad/iPhoneでは「プライベートWiFiアドレス」をOffにすることで本来のハードウェア固有のMacアドレスを使うことができるようです。

これはプライベートWiFiアドレスONの時のMacアドレスです。

これは私がWiFiのアクセスポイントに設定したものではなく、時々何等かのイベントによって変更されるようです。また2.4GのWiFiと5GのWiFiでも違っています。 目的はプライバシー確保のためでしょう。 これがiOSアップデートの際にもともとMacアドレスフィルタリングで設定したものから変わってしまったのでアクセスできなくなりました。

そしてこれをOffにすると

このアドレスはハードウェア固有のもので2.4GのWiFiでアクセスしても5GのWiFiでアクセスしても変わりません。

家の中では通常プライバシー問題などなくMacアドレスフィルタリングの方が必要なのでプライベートWiFiアドレスをOffとし、本来のハードウェア固有のMacアドレスとしてWiFiアクセスポイントに登録しました。

このあたり突然アクセスできなくなって困っている方もおられると思いますので是非ご参考にされてください。

 


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