VarAC


Webサーフィン(もう死語かな?)で見つけたのですがVarACというHF帯でやり取りするチャットシステムがあることを見つけました。 速度はかなり遅いですがHFで実際に海外のその場所まで電波が飛んでいることを考えると素晴らしい技術です。

ソフトウェア群をインストールしてみましたが、このシステムを使うためには2つのソフトウェアが必要です。

一つ目はVARA HFという直交変調を使ったソフトウェアモデム、こんな画面です。 左上から伝送速度、右上がパターン、中段に受信レベルやCPU使用率、AFC、S/Nのメータがあり、一番下はウォーターフォールです。 帯域は500Hz のようです。

もう一つのソフトウェアは実際に運用に使うVarACという運用アプリケーション、こんな画面です。

VARA HFは有料ソフトのようですがお試しで使うことができます。 私はVARA HFはCドライブ直下 c:\VARA そしてVarACは c:\VarAC にインストールしました。 両方ともデフォルトです。

VarACを立ち上げると自動でVARA HFも起動します。(下の「Rig Control and VARA Configurations」でVARAのFile pathが正しく設定されている場合)

最初に「My Information」を設定するWindowが出てきますので、コールサイン、QTH、名前、GLなどを入力します。

次にSetting Menuから「Rig Control and VARA Configurations」を選択し自分の環境に設定します。 私の設定はこんな感じです。

ほとんどデフォルトです。

これでOKかと思いきや動作せず。 VARA HFのサウンドカードの出力設定だけがデフォルトでは違う設定になっていましたのでIC-7610のUSBポートを指定。 文字化けしているのですが英文のところだけで認識はできます。

リグへの出力レベルはALCが1/3程度になるように設定しろという画面が下のほうに出ています。 IC-7300の画面のようです・・・(笑) 私の場合は―20dBで大体ALCの振れが1/3位になりました。

これで完成です。

VarACの設定周波数である14.105MHzを聞いてみました。 全く使い方も理解せず、受信しているとドイツ局のBeaconが受信できました。 これをダブルクリックしてみるとIP接続とは違い、TCP接続なのでまずはリンクコネクションが張られます。 何かをしなくてはいけないのかと思いましたが、その後自動でSNのレポートを交換します。 この部分はFT8などと同じ感覚です。 ドイツの局は無人で自動ビーコンを送っていたようです。

その後イタリアの IK5JRZ局のビーコンが見えましたので同様にダブルクリックすると、今度は在席している局のようでQSY要求が来ました。 14.105MHzは呼び出し周波数なのでこの場所に長時間居座ることはできないようです。 QSY要求が来るとポップアップWindowが出てきますのでQSYを承認すると、リグとPCがCAT接続しているので自動でQSYしてくれます。

IK5JRZ Carloとは30分ほどチャットで話しました。 何しろ初めてなので何をどうしていいのかわかりませんでしたが、PCのファンクションキーにCanned Messageがあり、これで自動で定型文を送れるようです。 例えばF1なら名前とQTHを自動で送ります。 他にもいろいろとCarloから教えてもらい何とかQSOのコツもつかめてきました。

チャットだけならインターネットでやればいいのでしょうが、このVarACはまず同じ趣味の人間しか出てこないこと、そして自分の送った電波でチャットができることがとても楽しいと思いました。 またFT8のように定型のコールサインとSNだけのやり取りではないので人間味があって楽しいモードです。 スピードや効率だけではない人と人の会話がここにはありました。

VarACを使うには免許でF1D, G1Dが免許されている必要があるようですのでご注意を。

 


JA1CTV
PC・デジモノの道

2件のコメント

  • matsuyama shigeru

    最近VarACインストールしました
    たいへん参考になりました。ありがとうございます
    DE JA6KJQ

    • JA1CTV

      JA6KJQさん
      コメントありがとうございます。参考になったということで光栄です。いつかVarACでチャットしたいですね。VarAC楽しまれてください。

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