HF移動用アンテナ


私が移動運用時に使っているHFアンテナについて紹介します。

といっても簡単極まりなく、単にAH-4+釣竿に沿わせた電線だけです。

釣竿は3千円くらいで、お釣りが来る、グラスファイバー製の、5m長の振り出し延べ竿です。 高価なカーボンファイバーの竿は電導体ですので、電線を沿わせるアンテナでは使えません。 安いグラスファイバー製のほうを選択してください。 竿の一番先端の細い部分は、細すぎて使えないので取り外してあります。

この竿に同じ長さか、ほんのちょっと長い電線を沿わせ。洗濯ばさみで3箇所を固定するだけです。

この釣竿アンテナで私なりに工夫しているポイントを紹介します。

1.  まず、釣竿をどうやって車に固定するかですが、わたしは車の屋根にスキーキャリアをつけておき、そこに日曜大工店で売っているイレクターパイプで、下の写真のような基台を作って、両端をスキーキャリアにはさんで固定します。 基台のジョイントの部分は、風が吹くと大きな力がかかりますので、回ったり、外れたりしないように、瞬間接着剤+ねじで止めて固定します。

2. そこに、50cmほどのイレクターパイプを90度交差するように立てます。 基台についている90度交差用のジョイントに差し込むだけです。 車の屋根に傷がつかないように、屋根に何かを敷いておきます。 私は小さな雑誌を使っています。

3. 次に、釣竿に電線を沿わせて行きますが、この時、竿を伸ばしてから、根本の方から長さを合わせていると、設定に時間がかかります。 このため、下の写真のように、竿の先端に合わせる、ちょうど良い長さのところ(電線)にビニールテープを旗のように貼り付けておきます。 粘着側を張り合わせるようにして、旗のようにしておきます。

4. この旗の部分を、竿の先端に巻きつけて、そこを小さめの洗濯ばさみで挟んで固定します。 これで、長さがちょうどいいところに来るので、後は竿をどんどん伸ばすだけです。

5. 途中で一箇所、小さめの洗濯ばさみで固定。

6. 更にもう一箇所を普通の大きさの洗濯ばさみで固定します。

7.  これを先ほどの車の屋根で垂直に立っている、イレクターパイプに入れて垂直に竿を立て、ギボシ端子をアンテナチューナーにあらかじめついている短い電線につなぐだけ。 グランド側も同様にアンテナチューナーについている電線に3本ギボシ端子でつなぐだけです。

8. 撤収する場合に一番都合がいいのは、エレメントの電線を洗濯ばさみで固定しているだけなので、すばやく取り外せることです。 竿の先端の固定部分も、ビニールテープで竿に貼り付けて固定しているわけではなく、ビニールテープでつけた旗の部分を巻きつけているだけなので、洗濯ばさみをはずして横に引っ張るだけで簡単に竿からはずすことができます。 竿もビニールテープでベタベタになりません。

これだけです。 簡単すぎますね。 でも、頻繁に移動地を変えていく、私の運用のスタイルにはちょうど合っているのです。 アンテナチューナーに感謝です。

 


JA1CTV
装備の道

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