
位牌岳縦走
静岡県裾野市位牌岳(JCC#1821,SOTA#JA/SO-029)
今日は愛鷹山山系の「位牌岳」標高1458mに登らせていただきました。
愛鷹山山系の「越前岳」1504mには、2015年に登らせていただきましたが「位牌岳」は初登頂です。 現在、越前岳から位牌岳のルートは2か所で崩落があり、登ることができませんので、南側からアプローチする必要があります。
「愛鷹山水神社」から登らせていただくことにしました。理由は私はピストン登山があまり好きではなく、縦走こそが自分の楽しみのためです。
朝4時に家を出発。 東名高速で沼津ICから「愛鷹水神社」に向かいました。途中コンビニで食料、飲み水を調達し、5時半に水神社から出発。 誰もいません。
「水神社」のすぐ近くにゲートがあり、その先は車では登れません。 最初は舗装林道をひたすら登ります。
「池の平」方向との分岐に出ます。 帰りは池の平方向(右側)から降りてきますが、登りは沢登りなので、左方向にまっすぐ進みます。
しばらく林道を登ると登山口に出ます。
ここからが本当の山道になります。
この登山道は基本的には沢登りです。 枯沢もありますが、こんな渡渉も必要です。
沢も昨日の大雨で水嵩が高くなっているので落ちたら大変です。慎重に渡ります。
枯沢もガレ場と急登で疲れます。 しかも、ガスがかかってきました。 ガスは大体晴れる前兆だと思っているので心配ではないのですが時々雨に代わる時もありました。
ガレ場をガシガシ登ると「千帳岩(せんじょういわ)」(文字は案内板のまま)という場所に出ます。 これは愛鷹山の噴火で流れ出た溶岩が一枚岩となっている沢で、風化を繰り返し小動物の水飲み場になっているようです。 見どころは、この部分の沢がとても大きな一枚岩であることです。
この先の山道は本当にガレ場の大変なところでした。おそらく「位牌岳」という、ちょっと恐そうな名前もあって、あまり人気が無く、人も登らないために、整備も進んでいないのではないかと思いました。
「五輪の塔」との分岐に出ました。
ここからは、特に道迷いに気を付けないといけません。 事前に情報を得ていましたが、ピンクリボンを絶えず意識していかないと道迷いになりそうです。
沢も何度も渡渉しないといけません。 特にこの2回目の渡渉は岩が滑りやすいことと、傾斜があるので気を付ける必要があります。 沢の水も水嵩が増えているので落ちたら大変なことになります。 私は一旦、この場所を渡ろうと思いましたが、危険なため、この少し左の沢の上流に登ってから渡渉し戻ることにしました。 この山はヘルメットを持ってくるべきだと痛感。
何度か、沢を渡りながら急登を登ります。
しばらく沢登りを進むと「つるべ落としの滝」に出ます。
ほぼ垂直に落ちる滝です。 この滝は雨の後でないと見られない幻の滝のようです。
更に登ると、「つるべ落としの滝」の上部に出ます。 先の沢の縁が先ほど見えた「つるべ落としの滝」の水が落ちる場所です。
どんどんと枯沢、ガレ場を登ります。
急坂を登り、ようやく「池の平分岐」まで到着。 出発してから3時間掛かりました。
更に急登を登り続けます。 ようやく「位牌岳」の山頂が見えてきました。
尾根伝いを登り、ようやく「位牌岳」山頂、標高1485mに到着しました。 「水神社」を出発してから3時間半かかりました。
少しガスっています。
早速、アンテナ設営。
いつものように、14MHzからスタート。 だんだんと青空も見えてきました。
静岡市街と駿河湾が良く見えています。
今日の成果
- 7MHz CW : 23局
- 14MHz CW : 5局
- 18MHz CW : 6局
- 21MHz CW : 5局(うちニュージーランド1)
- 24MHz CW : 2局
- 28MHz CW : 3局
合計 44局と交信ができました。 ありがとうございました。
11時半、下山開始。 まずは「池の平」方面の分岐まで戻りました。 ここからは「池の平」に向かって尾根道を下山です。
しかし、ここからの尾根道もたやすくはありません。 やぶルート、蜘蛛の巣、細尾根、イバラの植生の連続です。
こんな道が続きます。 絶えず腰をかがめてやぶを抜ける感じです。
笹薮も出てきます。
なんとか「池の平」まで到着。
この「池の平」は素晴らしく整備された場所です。 しばし休憩。
遠く伊豆半島が見渡せます。
下の写真、正面奥(最遠方)が「位牌岳」です。
「池の平」からの下山していくと、向こうに沼津港、沼津御用邸が見えました。
林道に降りて、ようやく今日の朝分岐した「池の平分岐」に到着。
下山してからは「愛鷹水神社」に参詣。 朝も参詣しましたが無事の下山を伝えました。
そしておいしい「清水」をいただいて帰りました。
今日のルート
そして今日の高度です。本日は13km超の山行となりました。
そして、今日から本格稼働の新品の登山靴も泥だらけです。 明日はまた、ワックスがけをしてまたピカピカにします。
「位牌岳」という名前からして、あまり人気が無いのでしょうか? 今日出合った人はたった2人。 沢登、渡渉、ガレ場、急坂、そして下山も藪山、蜘蛛の巣、トゲトゲの草、細尾根と大変な山でしたが、下山してみるとすべてが素晴らしい経験、そしておいしい水と満足感でいっぱいの山行となりました。