DXCC業務日誌10


最近はDX Peditionがめじろ押しで、しかもサイクル25のコンディションの良い中で睡眠時間が減る毎日です。

太陽黒点数は、この数カ月ちょっと息継ぎ状態のようですが、それでも平均で100を超えています。 サイクル25前半、秋のDXコンディションが最盛期です。

(出典 Space Weather Predition Center)

9月からだいぶ時間も経ちましたので、自分のあとからの振り返りのため、現時点でのDXCC ATNOの状況をまとめておきたいと思います。

 

J88IH St. Vincent

10月11日夕刻、18MHz FT8でカリブ東方St. VincentのJ88IHとQSOすることができました。 同日中にLoTWで即刻CFMしてもらうことができました。 当初St. Vincentと気づいておらず、LoTWに上がってからATNOであることに気付いたため、交信時の記録は油断しており残しておくことができませんでした。

 

EL2BG Liberia

西アフリカのリベリア、これは1月に14MHzのFT8でQSOできていたもので、10月になってようやくLoTWでCFMされました。 これも1月に画面記録を残しておりませんでした。

 

FM5GB Martinique

10月18日早朝、カリブ東方のマルティニーク島と21MHz FT8でQSOできました。 同日中にLoTWでCFMされました。

 

A25R Botswana

ロシアDXグループによるボツワナからのDX Peditionです。 ボツワナはATNOのため大いに期待していたDXPedition の一つです。 最初にQSOできたと思ったのは、10月28日の夜、28MHzのFT8でしたが73が返らずNILでした。 その後はいろんなバンドでQSOできましたが、73が返らずNILとなったものもいくつかあります。 結果はこんな感じでした。 ATNOでここまでできると私としては大満足。 このロシアDXグループのDX Peditionにはアフリカ各国で本当にお世話になっています。

7MHz CWでのQSOです。

無事LoTWでもCFMされました。

 

7O8AD Yemen

長らくQRVの無かったイエメン、本土は危険もあるため、ソコトラ島からのDXPeditionです。 イエメンは希少なエンティティであり、私自身もそうですが、世界中の人が期待していたエンティティだと思います。 7O8ADはリニアアンプ無しの100W運用で、しかもテント泊からの運用ということで聞こえてくるか少し心配しましたが、始まると結構良く聞こえており、さらにCWの運用もとても素晴らしいパイルさばきでした。 2人での運用のようですが、長時間に渡り運用サービスを行っていただき感謝感激です。 この1週間後には7O73Tもソコトラ島からDXPedition を開始しました。 こちらはソコトラ島の中央部の高地からのQRVで、こちらもとても良く入っていました。 イエメンは大賑わいです。

10MHz CWでのQSOです。

7O8ADはLoTWにてCFMされました。

こちらは7O73Tと7MHz FT8でのQSOです。 まだ今月末まで運用継続中です。

 

TJ9MD Cameroon

西アフリカのカメルーンも私がATNOとして期待していたDXPedition です。 地中海DXクラブの運用です。 結果は7コマのスロットを埋めることができました。

CWでは3バンドでQSOできたのですが、どれも細かいQSBが伴いとても苦労しました。 その中でも一番苦労した10MHzでのCWです。

後日、LoTWでCFMしてもらいました。

 

VK9XY Christmas Island

クリスマス島はJH0CJHでは50MHzでQSOできていましたが、JA1CTVではHFも含めQSOできておらずATNOの一つでした。 現在もDXPedition は継続中ですが、いくつかのスロットでQSOできています。 場所的には難しい場所でもなく、安定して入感していました。 これは28MHzでのCW QSOです。

 

PR0T Trindade島

私にとっては今回の最難関エンティティです。 ブラジル沖1,100kmの無人島、トリンダージ島で、環境保護の点から、11月16日から19日までの3日間だけの運用ということに加え、島の南西方向が崖になった山のふもとのような所からの運用ということでショートパスしか狙えないという事前情報でした。 私の家からだとショートパスは丹沢、大山の影になります。 しかも運用スタートしてからはハイバンドのSSBでの運用が多く、FT8は24MHzがほとんどということで、今回QSOできるかどうか疑問でした。 初日は完敗。 2日目に、「後半の日程を24MHzと28MHzメインで運用する」というアナウンスも出たりして、がっかりでしたが、この発表のすぐ後に10MHzでも出るというアナウンスがあり少しだけ期待が膨らみました。 運用2日目、19日の日曜日は3時起きで待機し、朝5時半にようやく10MHzのFT8でピックアップされるも73が返らず、その後5時48分、6時23分にもピックアップされましたが73は返らずでした。 悔やまれるのは6時23分のピックアップはF/Hモードにしていたため、オンフレに周波数が飛んだのですが、オンフレで呼ぶ局も多かったようで私の信号がかき消され、取ってもらえなかったものと思います。 そして最終日、日本時間では20日朝です。 朝2時半に起きて待機。 4時くらいからだんだん上がってきているようで、日本からも呼ぶ局がちらほらと出てきました。 4時半ころから少し見え始めたので呼び始めました。 5時前にようやくコールバックあり、その後しっかりと73ももらえて狂喜乱舞! しかし新潟の友人からリアルタイムログに上がっていないという情報。 パイレーツではないと思いますが、確かにログが上がっていない。 しかも、ログアップされる局が極端に少ないし、私が見ているログと新潟の友達の見ているログの表示が違っていることも判明。 たぶん大丈夫だろうと思いましたが次のトリンダージ島からの運用がいつになるのかわからず、仕方なく、もう一度呼び始め、30分くらい呼び続けてようやく取ってもらえました。 今度はしっかりとリアルタイムログにも上がったことを確認できました。 トリンダージ島は本当に苦労したATNOゲットとなりました。

すぐにLoTWでCFMしてもらいました。

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近着の紙QSLカードです。

JW0X スバルバード諸島

LX5MF ルクセンブルグ、マイケルファラデー230年記念局 ファラデーの法則で中学生のころからお世話になってきましたが、ルクセンブルグの人だったんですね。知りませんでした。ルクセンブルグサイエンスセンターというところからの運用のようです。20年も前の話ですが、ルクセンブルグに行ったときに立ち寄ればよかったと思います。

Z21RU ジンバブエ

西アフリカのTY0RUベニンと5V7RUトーゴ

T33T バナバ諸島

9Q1AA  9Q1ZZ コンゴ民主共和国

1A0C マルタ騎士団(領土の無い国、 マルタ共和国ではありません)

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ATNOおよびLoTWのWKD・CFMの進捗のまとめ

  • WKD:281(前回から+8 サンビンセント、リベリア、マルティニーク、ボツワナ、イエメン、カメルーン、クリスマス島、トリンダージ島)
  • CFM:280(LoTW:270/Paper:10、前回から+7  サンビンセント、リベリア、マルティニーク、ボツワナ、イエメン、カメルーン、トリンダージ島)

まだまだ先は長い・・・・

 


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