タンザニアでの海外運用


タンザニアでのアマチュア無線の海外運用のライセンス取得方法について、下記の通りまとめておきます。 尚、この情報は2013年11月のもので変更になっている可能性もありますのでご注意ください。

タンザニアでライセンスを発給している機関はTCRA (Tanzanian Communications Regulatory Authority)です。 しかし、TCRAには何度コンタクトしても、何も回答をもらうことはできませんでした。 このため、タンザニアで運用したことのある海外局をQRZ.comにて探し、どのようにライセンスを取得したか教えてもらいました。 その局の説明では、TCRAに直接連絡を取っても、ライセンスを取得できる可能性は全くないだろう、ということで、その方がライセンスを取得した時の窓口、TARC (Tanzanian Amateur Radio Club)を紹介してもらいました。 アマチュア無線に関してはTARCが窓口になっているということです。

私からもTARCにコンタクトを取り、下記の必要書類を送付しました。

  1. TCRAの申請書
  2. パスポートコピー
  3. 自国でのライセンスのコピー(局免、従免、およびそれぞれの英訳証明)

さらに、TARCからは、この資料を送るように依頼されて追加で送っています。

そして、ライセンス費用ですがTARCの手数料を含め100US$ を送るように連絡がありました。 5Hでのアマチュア無線のライセンス費用は20$程度のはずですが、このあたりは大いに不満も残ります。 しかし、この金額を高いととるか、頭にきて無視するか、はたまたTanzaniaでのライセンス発行の手数料、もしくはTanzaniaでのアマチュア無線振興のための寄付と取るかは、その人の価値観によるもの、私は腹立たしい気持ちも残りましたが、支払うことに決めました。

支払はWestern Union BankのMoney Transferで送金。 このWestern Union Bankの送金は私も初めて使いましたが、手数料は取られるものの、口座を持たずとも送金できる便利なシステムです。 日本ではこのシステムが無いので使い方を少し記述します。

westernunion

まず、Western Union Bankの窓口にて申請用紙に必要事項を書きます。 相手の電話番号とFull Nameは必須です。 そして1,000ドル以下の送金であれば相手側に身元確認は必要無く、(送金時に送金者のパスポート提示は必要です。)秘密の質問と答えを準備します。 たとえば、小学校1年生の時の先生の名前とか、小学校のころのあだ名とか、良くある本人確認です。 このような他の人では誰も知りえないような質問と回答を準備し、申請用紙に記入します。

送金は手数料を加えて支払い、窓口の人に手続きを行ってもらいます。 その領収書に、MTCN Numberという送金番号が記入されています。 セキュリティ上、秘密の質問と回答はこの領収書には記述されません。

このMTCN番号と秘密の質問の回答を送金相手に伝えると、相手方が窓口でこれらの情報を伝えて受領できるというシステムです。 送金は国外であっても2時間ほどで受領できるようになるようです。

送金手続き後にTARCから連絡があり、即コールサインの候補を連絡してもらえますのでそこから選んで、TARCに発行手続きをお願いしました。

受領したライセンスに記述されている無線装置名が連絡したものと違う、Elecraft KX-3になっているなど、ちょっとTARCもしくはTCRAの免許発行手続きは怪しい感じもしますが、無事5H3TKのライセンスを発行してもらいました。 この免許は毎年更新で10年間有効。 この更新はいつライセンスを取得しても毎年6月末までの有効期限で、7月1日に更新という形をとります。 このため、Tanzaniaのライセンスを取るのであれば、5月や6月に申請するよりも7月以降に申請すると良いでしょう。

5h3tk

TARCの担当者の名前や連絡先は、ここには記述しませんが、必要な方がいましたら連絡します。 ただ、相当癖のある人ですので、アフリカでのプロセスに慣れた方でないと、いろいろと疲れることも多いかも知れません。

いろいろと面倒なこともありますが、TARCを紹介していただいた北米局も言っていましたが、5Hで受けるパイルは何物にも代えがたいものです。

 


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旅・海外運用の道

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