FT-817ND外付けバッテリー3
先日「FT-817ND外付けバッテリー2」で紹介したDC-DCコンは電流容量が小さく、運用時の電圧降下が大きく、5Wの出力がすぐに出なくなるため、別の方法を考えました。
ダイオードを順方向に入れることで電圧を下げる方法です。 ダイオードはご存知の通り、片側方向にしか電流を流さない半導体で、逆方向は絶縁、順方向は電流を流します。 この順方向の電流ですが、電圧が何ボルトであっても順方向電圧であれば電流が流れるというわけではありません。 約1V(ダイオードによって異なります)の電位差がないと流れません。 つまり順方向の電圧をこの順方向電位差分だけ下げてくれるわけです。
今回リチウムイオン電池をフル充電した時の4本順列接続だと16.5Vほどになります。 FT-817NDの標準電圧13.8Vを大きく超えるために電圧を落としてやらないと不安です。 使用したダイオードは10A-10という1000V、10Aのタイプ。 このダイオードの順方向電圧は0.6Vです。 このため、このダイオードを2個くらい使えば1.2V 程度電圧が落ちることになります。
しかし、実際に無線で運用しているうちにリチウムイオン電池の電圧も下がってきますので、この下がった電圧をさらに下げるのはもったいない。 そのためスイッチでダイオードをバイパスするようなものを作ってみました。 スイッチを2個付けて、それぞれのダイオードを個別にバイパスするように作ればさらにリチウムイオン電池の電圧を効果的にコントロールできます。
さらに電圧モニター用の電圧計とUSB電源が取れるコンバーターを入れてみました。 アマゾンで売っているこのタイプです。 アマゾンで299円です。
DC 6.5-40V To 5V 2A USBチャージDC-DC降圧型変換器内蔵電圧計
このUSB電源DC-DCコンにダイオードで電圧を落とした電圧をかけることでUSB電源が取れるだけでなく落とした電圧まで測定できるわけです。 この電圧をモニターしながら電圧が下がってきたらスイッチでダイオードをひとつづつバイパスするというわけです。
なぜUSB電源が必要かというと、携帯の充電が出来ることももちろんですが、今年のハムフェアでゲットしたボイスメモリーの電源がUSB電源であるためです。 これ一台でボイスメモリーも携帯も充電できるわけです。
回路図はこんな感じ。
完成したあと、充電直後のリチウムイオン電池18650を入れてみると、ダイオードを2個のスイッチでバイパスした無負荷時電圧は16.5V。 これが電池そのものの電圧です。
1個だけスイッチでバイパスした時の無負荷時電圧は15.9V
2個のダイオードを通した時の無負荷時電圧は15.3Vです。
さらにダイオード2個で電圧を落とした状態で、負荷としてFT-817NDを受信状態で接続した時は14.8Vとなりました。
これがUSB充電ポートです。
これでばっちりです。 飛行機でSOTA運用用バッテリーを持って行けます。
今週末はこれで運用実験をしてみます。
こんな怪しい箱機内持ち込み出来るんですかね。GL(笑)
ダイオードもう一つ付けておくと気持ちが楽になりそうですね
目も悪くなり、齢なのでこういう工作は出来なくなりました Hi
Atsuさん
ホントに怪しいですね。
持っていくときにはバッテリーを外しますので
だいぶ怪しくなくなると思います。
SKYさん
そうですね。でもFT-817は電圧許容範囲が13.8V±15%なので15.87Vまで大丈夫なんです。 普通の無線機は±10%なので珍しいですね。
これはあのクラブのマシンですね
お値段が立派なので買えません
このバッテリー頒布しませんか?
出来る事ならセット持参で移動いたしたい
SKYさん
頒布ですか・・・
俺のイモハンダでは売れないでしょうね~(笑)