ICOMリグ:SSB音声帯域内部ノイズ比較


昨日は音響音楽の比較で、しかも、内蔵スピーカーを使ったものでした。 実際に単体で聞く場合は、内蔵スピーカでの比較が耳に聞こえるものとなりますが、今日は内部ノイズの比較のために、外部スピーカを共通に使って、その差を比較してみました。 外部スピーカーはDAIWAのCommunications Speakerというもので、6cm径くらいのスピーカーで、はっきり言いまして安物です。 このため全体に音質は落ちています。 内蔵スピーカーのほうが、はるかに音質も、了解度も、全機種で上がりますが、ノイズの比較という形で比べていただけたらと思います。 比較対象は、今日はもうひとつ増やして下記の4機種です。

  1. IC706
  2. IC706MK2
  3. IC756PRO2
  4. IC7000

今日はAll Asia DX Phone Contestもあり、その中での交信の様子です。 録音したのは中国の比較的安定して強力に入感していた局です。 あまり遠くの弱い信号ですと、コンディションに左右され、音・ノイズも安定せず、比較できないためです。

 

IC706 : 昨日のような音響音楽のサンプルではないので、帯域の狭さのような差はあまり感じません。 中音域のノイズレベルが高い感じがします。 タイミングによるものか、感度、音声帯域の周波数特性によるものか判りませんが、IC756、IC7000で聞こえるQRMが聞こえません。 帯域幅はすべて2.4kHzです。

IC706_110903_031

  • 周波数 : 21MHz
  • Filter BW : 2.4kHz
  • AGC : Slow
  • NB : Off
  • NR : 無し
  • Pre Amp : On
  • スピーカー : 外付けスピーカー(DAIWA製6cm径)

 

IC706MK2 : 出だしから音声が入っていますのでAGCがかかり、ノイズが少ないように聞こえますが、無音時のノイズはIC706とほぼ同じです。

IC706MK2_110903_032

  • 周波数 : 21MHz
  • Filter BW : 2.4kHz
  • AGC : Slow
  • NB : Off
  • NR : 無し
  • Pre Amp : On
  • スピーカー : 外付けスピーカー(DAIWA製6cm径)

 

IC756PRO2 : IC706、IC706MK2に比べて、特に中音域のノイズレベルが下がった感じがします。 このため全体的にノイズが少なくなった印象があります。 QRMが入っています。 帯域は2.4kHzなので、もう少し狭めたり、NRをONにすることでこれは軽減できます。 QRMの原因は、コンディション、タイミングかもしれません。 また、このレベルであれば感度の差というよりは、2.4kHz 帯域内での周波数特性が上まで伸びているものと思われます。

IC756PRO2_110903_029

  • 周波数 : 21MHz
  • Filter BW : 2.4kHz
  • AGC : Mid
  • NB : Off
  • NR : Off
  • Pre Amp : On
  • スピーカー : 外付けスピーカー(DAIWA製6cm径)

 

IC7000 : ノイズレベルはIC756PRO2より明らかに低いです。 また、ノイズ成分に高い周波数少なくなったような気がします。 音声はフラットで低音域まで伸びていると思います。 昨日IC756PRO2で低音域がよく聞こえていましたが、これはやはり構体の違いから来ているものと思います。 同じスピーカーではIC7000のほうが低音域まで良く出ています。

IC7000_110903_030

  • 周波数 : 21MHz
  • Filter BW : 2.4kHz
  • AGC : Mid
  • NB : Off
  • NR : Off
  • Pre Amp : On
  • スピーカー : 外付けスピーカー(DAIWA製6cm径)

 

録音データのスペックです。

MPEG-1 Layer3, CBR 44kHz Stereo, 192kbps


JA1CTV
装備の道

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