FT-857修理
最近ハイバンドのコンディションが良いようです。
先週、家で使っているIC-756PRO2が故障してしまいました。 なんでこのタイミングで壊れるのでしょう・・・・ 世の中うまくいきません。
FT-857で代用しています。 FT-857はコンパクトで移動運用には荷物の量も減り、とても重宝しています。 そんなFT-857も生産中止になるようです。 このリグはコンパクト故に操作性はいまいちですが、その操作で一番使う「Selectダイヤル」が結構機械的に弱く、最初からぐらぐらしています。 上のAF、SQ/RFダイヤルに比べると全く頼り無い感じです。
私のFT-857のSelectダイヤルもシャフトが折れてしまいました。 引っ張るとシャフトごとすっぽ抜けてきます。 幸い2つある爪の一つは残っているのでうまく差し込めば何とかなります。
これはアルプス製のロータリーエンコーダですが、既にこの部品は生産中止になっています。
ということでこの部分を修理することにしました。 結構、荒療治なので決してマネしない方がいいと思います。
まずはフロントパネル部の裏ブタを外します。
ロックの黒い爪をスライドさせてフラットケーブルを外します。
Selectダイヤルのつまみを外して、基盤を固定している銀色の4つのビスを外します。 電源供給ソケットを外して基盤を外します。 この基盤にロータリーエンコーダがついています。
ロータリーエンコーダの中に折れた爪の一つが残っています。 下の方に爪が残っているのが見えます。 ここに方向が合うように、折れた片爪のシャフトを入れます。 Selectダイヤルはプッシュスイッチで機能が割り当てられているので瞬間接着剤は使わない方がいいと思います。
このシャフトの根元にある周りのロータリーエンコーダのアルミ部分とシャフトに補強用の金具を付けました。 DIYの店で見つけた、こんなスペーサーを使ってみました。
6mm径のものです。 これはステンレス製で厚さがありますのでもう少し薄いものがあれば、もっと良いと思います。 このスペーサーは、パイプのような形ですが、平板を丸めた形になっているのでスリットがあります。 このままの大きさではロータリーエンコーダの根元部分には少し小さくて入らないので少し広げます。 ラジオペンチで広げて成型します。
これをロータリーエンコーダの根元部分に入れ、シャフトが固定されないように注意しながらプライヤーなどでカシメます。
根元の方が太く、シャフト部分は若干細いので富士山のような形でカシメます。 ダイヤルが回らなくなりますので、決してカシメ過ぎてシャフトを固定しないように。
この状態で取り付けられればベストなのですがこのステンレス製のスペーサーが肉厚のためケース側の穴を少し広げます。
少しずつ手動ドリルでまずは浅く削り、細めのリーマで成形します。
こんな感じでできました。 あとは分解した時の逆順で組み立てて完了です。 これでもまだ少しぐらつきますが、新品の時からそうですので、これ以上は期待できません。 以前のようにすっぽ抜けたり、ダイヤルが大きく傾くようなこともなくなりました。
ご無沙汰しております。
復活おめでとうございます。
これって軸が折れていなくても、がたつきを
抑えるガイドとして効果があるのでしょうか?
だったら予防策としてFBですね。
・・・私はFT-857 持ってないですけど。
CRPさん
折れていなくても効果はあると思います。 がたつきは変わらないと思いますが、折れなくなりますね。
IC-756PRO2を早く治したいです。 原因大体わかったので、いまTR待ちです。