USB PD電源のノイズ(IC-705との組み合わせ)


USB PD電源ですが、ノイズに対しての特性がどうなのかを昨日の石老山での運用時に確認してみました。

ビデオを見ていただくのが一番早いと思いますが、試験環境は使用リグとしてIC-705を使っています。 アンテナはHF、50MHzはダイポールアンテナ、144、430MHzはGPアンテナで、いずれもリグ、USB PDバッテリーから約5m離れた場所にあります。ノイズレベルはUSB PD電源を外部から供給している時とIC-705の内部電源を使用している時の比較で行っています。

結果は

  • HFは全く問題無し。
  • 50MHzは受信信号にはノイズは全くないのですがスペアナの下の方にノイズ成分が出ていました。これは本当にRFノイズなのか、ディスプレイ上だけの影響なのかは判りませんが、周波数を変えても同じ場所に出ているのでディスプレイ上の影響なのではないかと思います。受信ノイズには全く影響無し。
  • 144MHzはバンド全体でノイズフロアが上がりました。あまり気になるレベルではありません。ある周波数におけるスパイクノイズではなく、バンド全体に広がるノイズフロアです。ただしバッテリとの距離や位置を変えることでノイズの影響は低減されました。
  • 430MHzは全く問題ありませんでした。

以上のような結果で、特にUSB PD電源が問題になるとは思いませんでした。ただこれはIC-705との組み合わせだけの話で、IF周波数が違うリグでは結果も異なると思います。特にIC-705のHFはダイレクトサンプリングなのでIFでの影響はほとんどなかったものと思います。

ビデオは片手でスマホで撮ったものなので画面が揺れて見えにくいですが様子を見ていただくとわかるかと思います。

 


JA1CTV
装備の道

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