2021年総括


2021年もあと数時間になりました。いつものように今年を振り返ってみたいと思います。

2021年の無線活動まとめ

  • 年間QSO数 合計 4,479 QSO
    • JA1CTV : 4,470 QSO
    • JH0CJH :  9 QSO
    • 年間山岳移動運用: 35座(すべてSOTA山岳からの運用)
    • 総山岳登頂は56座(国土地理院地図に名前のある山、除く*岩、*石、*峠など)

2021年は自分にとってどんな年だったかを考えるといろんな意味での「挑戦」の年だったと思います。仕事もプライベートも大きな変化がありました。そして、いままで当たり前にやってきたことを全部見直しました。新しいことをはじめたり、また今まで何年も続けてきたことをやめたり、やり方を変えたり、大きく身の回りが変わった年になりました。

3月末までは会社の中で元々所属していた部署に兼務という形で定年後半年ほど残っていましたが、4月からは完全に会社を移籍し、それまで住んでいた田町から自宅に戻りました。これに伴い自宅では大幅に家の中の模様替え。リモートワーク中心の仕事部屋兼無線シャックを整備しました。

無線の世界では、今年の目標の一つであるJA1CTVの1kW免許取得のために1月から動き始めました。この1kWの免許取得は自分のアマチュア無線人生の中で一番大きな挑戦となりました。自宅のある住宅街で1kWが免許されるのか?免許されたとしても電波障害を起こしてしまうのではないか?そんな気持ちへの挑戦です。

いままで使っていたリグや設備をすべて売却、それを軍資金として新しいリグ、そして1kW化のためのリニアアンプ、アンテナに投資しました。しかしコロナ禍の元で、半導体のサプライチェーンの乱れからリニアアンプの入手に手間取り、免許申請手続きが半年以上遅れてしまいましたが、後半の巻き返しで加速し、年内になんとか落成検査までこぎつけることができました。おそらく年明け、1月中旬には1kWのライセンスが許可されるものと思います。

45年以上続けてきたJARLとも決別し、ARRLに入会。これを機会に使用するコールサインはJH0CJHではなく、JA1CTVを中心として使うようになりました。ほぼJH0CJHはQRT状態です。紙QSLの発行もやめることにしました。古いことをやめて、新しいことをはじめるには少し抵抗感もありましたが、それらを手放すことで新しい感覚が得られるとともに、なぜ自分はこんなことにこだわり続けてきたのだろうという開放感で満ち溢れました。

今年は比較的自由な時間も増え、山に出かけてSOTA運用を行ったり、新たな出会いを通じて出会えた友人達と無線とは関係無しで登山に出かけることもできました。健康にも気を付けるようになりました。SOTAのアクティベータとして1000ポイントで達成となるMountain Goat賞の獲得が見えてきました。こちらも1kW化計画同様ギリギリ年内は間に合いませんでしたが、年明けにはすぐに達成できそうです。

以下は、いつものように趣味の無線の世界中心でありますが、時系列での今年の各月の想い出です。

1月 : ニューイヤーパーティはいつものように「大山」に登頂、翌日には相模湖の「嵐山」に登りました。新年に決意した1kWライセンス取得のために手持ちの無線設備の大半を売却、そしてIC-7610, IC-9700を購入しました。同時にマイクを両方のリグおよびID-5100で共用できるようにマイクセレクターを作ったり、10MHz基準信号発振器を作り少しづつ準備を進めました。

2月 : 2月に入り「伊勢沢ノ頭」、「仏果山」、「経ヶ岳」、「城山」に登りました。自宅でのリモートワーク環境も少しづつ整えていきました。

3月 : 5年間住んだ港区田町のマンションから引っ越しました。田町のいつも飲みに行っていた店に挨拶、これを理由に飲みまわりましたが、コロナ禍で無くなっている店や休業中の店も多く少し残念。月末には「明神ヶ岳」に登りました。

4月 : 4月に入り、「雨乞山」と芦ノ湖の「三国山」に登りました。三国山のハイキングは21kmの山行距離となりました。このころから毎朝10kmの散歩を開始し、食べ物の量も制限することにしました。

5月 : 5月からは季節も良くなり積極的に週末の登山を行いました。伊豆「遠笠山」、河口湖の「黒岳」、「木無山」、「三ツ峠山」、「御巣鷹山」、「鬼ヶ岳」、「雪頭ヶ岳」、「三方分山」と富士五湖近辺の山に毎週登っていました。

6月 : 梅雨の合間に「大菩薩嶺」に、そして茨城県の「加波山」にも登らせていただきました。

7月 : 山梨での登山を継続し、「雁ヶ腹摺山」、「竜ヶ岳」、「釈迦ヶ岳」と毎週のように山梨方面に通いました。関西ハムフェスティバルではSOTA日本支部としてリモート登壇し、オンラインでの醍醐味のある山岳中継を行いました。

8月 : 夏にはコロナの第5波がまた猛威をふるいはじめてきました。このため今年も遠出はせず、芦ノ湖で家族でキャンプ。登山は山梨の「今倉山」、「御座入山」、山中湖近くの「大洞山」に登りました。そして、月末にはようやく1kW化計画の要であるリニアアンプを入手することができました。この後1kW化計画の再スタートとなりました。

9月 : 箱根の「屏風山」に登りました。そして月末には念願の「八ヶ岳」の縦走、「赤岳」と「阿弥陀岳」に登りました。天気も良く今年を代表する最高の山行でした。1kW化計画の一部でもある、机や棚の制作などシャックの整備もはじめました。紙のQSL発行には決別し、自分にとってはあまり意味のないJARLは退会しました。

10月 : 「榛名山」の5座(「榛名富士」、「烏帽子ヶ岳」、「鬢櫛山」、「硯岩」、「掃部ヶ岳」)を縦走。11時間かけて無線もしながら榛名山の縦走を行いました。月末には「矢平山」に登りました。無線は無しで友達と「大山」にも登頂。今後、月一で登ろうという話になりました。1kW化計画も着々と進め、アンテナやフィルター類を整備し電波障害対策も行いました。月末にはようやく1kW化の変更申請書を完成し、総務省に提出することができました。

11月 : またまた無線とは関係なしで友達と「金時山」に登頂しました。本当に楽しい仲間に恵まれて素晴らしい時間でした。道志の「御正体山」の長距離山行も実行、月末には「大室山」と「加入道山」の縦走、「赤鞍ヶ岳」から「菜畑山」までの縦走を行いました。1kW化は10月に出した申請書に少し不備や総務省からの質問があり、この回答を含め再提出しました。

12月 : 凍り付くような中を山中湖近くの「石割山」、「日向峰」、「平尾山」、「大窪山」、「大平山」を縦走。そして、いつもお世話になっている方と「大山」に無線無しで登頂。山や森、そして自分について考え直す素晴らしい時間になりました。「杓子山」、「鳥ノ胸山」、「石老山」にも登頂しました。1kW化ではようやく総務省から予備免許が下りました。すぐに試験電波での発射、そして電波障害のないことを確認でき1kW化計画も大詰めです。27日には落成検査を終え、心配したスプリアスも問題ないことが確認できました。これでもう1kWの免許も確約された状態になりました。JARLを退会した後、世界最大の無線連盟である米国ARRLにも入会し、新しい世界が広がってきました。

こんな感じの1年でした。

みなさま2021年もいろいろとありがとうございました。 2022年もまだコロナウィルスの影響は続くものと思いますが、くれぐれも健康に気を付けて人生を楽しみましょう。来年もよろしくお願いします。

 


JA1CTV
その他の無線関連

2件のコメント

  • JK1WSH

    私も同じような住環境ですので、「1KWへの道」は大変勉強になりました。
    現在500Wで3バンドだけ免許されています。(15m、10m、6m)
    折角巻尺アンテナ(ミニタイプ)を装備したので、20m、17m、12mも500W化して参りたいと思います。欲を言えば30mと40mもですが…。

    • JA1CTV

      WSHさん
      コメントありがとうございます。
      巻尺アンテナでのハイパワー化興味ありますね。ぜひ他のバンドも500W化頑張られてください。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です