七ツ石山/雲取山縦走


東京都西多摩郡奥多摩町雲取山(JCG#10002F, SOTA#JA-TK-001)

今日、8月11日は山の日。

山の日の今日は東京都の最高峰である「雲取山」標高2017mに登らせていただくことにしました。

ただ、「雲取山」は最短の往復コースでもコースタイムは10時間以上かかるロングトレッキング。 通常は一泊のルートです。 更に山頂で無線もするとなると日帰りはさらに難しくなります。

そんな中でも先々週の鳳凰三山縦走でのロングトレッキングで体力にもある程度目途が立つと思い、今日は雲取山に行ってきました。

朝は3時ころ起きて行くつもりでしたが、気合が入り早めに寝たので23時に目が覚めてしまいました。 いろいろと準備をして1時半に車で家を出発。 圏央道で日の出ICまで行って、その後は奥多摩湖に向かいました。 予定した青梅街道沿いの無料駐車場に車を停めたのが3時半。 少し仮眠をして4時半に支度をして出発。

高感度のカメラで写っていますが、まだあたりは真っ暗です。 ヘッドライトを付けてスタート。

まずは青梅街道から村営駐車場への道を歩いて登ります。 なぜ村営駐車場に車を停めないのかというと、駐車料金がもったいないわけではなく、今日はピストンではなく縦走、別ルートで下山するため、村営駐車場だと下山してからまた登らないといけないのです。

登り始めるとあたりも明るくなってきて空は美しく茜色に染まっています。

30分ほど登ってようやく登山口に到着。

最初はずっとトラバースの道です。

駐車場から1時間半ほど登ると左側に「茶煮場(ちゃにっぱ)」という水場があります。 手持ちの水を飲んで冷たい水を補給して進みます。 長丁場の今日はできるだけ水を補給しながら進みます。 近くの案内板を見ると、ここは平将門が追手から逃れ一息ついた場所ということです。 この先も平将門の伝説が看板に書かれた場所がいくつも出てきます。

しばらく登ると、今度は「風呂岩」という場所に出ます。 しかし風呂らしき岩はどこにもありません。 この岩風呂で平将門は岩風呂に入り体を休めたということですが、風呂に入った後、敵に見つからないように岩風呂を割って砕いたということです。 大きな岩がバラバラに残っています。

更にトラバースの道を進むと「堂所(どうどころ)」という場所に出ます。ここからは尾根道です。 風が涼しい稜線を歩きます。

岩場も急登も出てきます。

「マムシ岩」という場所に出ました。

更に進むと「七ツ石山」と巻道の分岐に出ます。 左の巻道では「七ツ石山」には行けませんので右に進路を取ります。

急登を登ると「七ツ石小屋」に到着。 少し休憩して水を補給して更に進みます。

「鷹ノ巣山」方面との分岐に出ます。 ここは左の「七ツ石山」と「雲取山」方面に向かいます。 鷹ノ巣山もSOTA山なのでいつか行ってみたいと思います。

「七ツ石小屋」から急登を登っていくと、周りに黄色い「マルバダケブキ」が咲いています。

更に進んでいくと「七ツ石神社」に到着。 道中の安全を祈って登り続けます。

ようやく「七ツ石山」、標高1757mに到着。 駐車場を出てから3時間20分で到着できました。

富士山が綺麗に見えています。

そして北方向には「雲取山」とその山頂に立つ避難小屋も見えています。 まだまだ先は長いです。

「七ツ石山」からいったん下って、「ブナ坂」というコルに出ます。 先ほど分岐した七ツ石山を通らぬ巻道に進むとこの場所に出るようです。

このコルからは気持ちの良い稜線をたどります。 とても涼しい気持ちのいい道です。

しばらく稜線を歩くとガレ場の急登が始まります。 「ヨモギノ頭」標高1813mに到着。 富士山が綺麗に見えています。

更に進むと「小雲取山」までの急登が始まります。

「小雲取山」標高1937mまでの急登を登りきると、突然目の前に避難小屋が見えてきました。

稜線をたどりようやく、避難小屋に到着。 眺めが最高です。

避難小屋の中はとてもきれいでした。

少し離れたところに「雲取山」標高2017mの山頂があります。 9時半に到着。 朝4時半に駐車場を出てからちょうど5時間かかりました。

景色の邪魔にならない少し離れたところにアンテナを設営。

さすがは東京都最高峰の山だけあってだいぶ呼ばれました。

本日の結果、

  • 7MHz CW : 13局
  • 14MHz CW : 32局
  • 18MHz CW : 7局
  • 21MHz CW : 8局
  • 24MHz CW : 7局
  • 28MHz CW : 8局(ニュージーランド1)

合計 75局

12時にCL、2時間半ほど運用しました。

すぐに撤収して出発。

「雲取山」山頂からはピストンではなく南西方面、「三条の滝」方向の下山を開始しました。急坂を下ります。

「三条ダルミ」に到着。 ここから左に折れていきます。

ここからの山道が結構ハードなトラバースがいくつかあります。左は切れ落ちた崖です。

また崩落部分があるようで周り道が多く、思ったよりも時間が掛かります。

三条の湯の建物が見えてから谷を巻いて下山していくのですが、この道も崩落や危険なトラバースが多いです。

なんとか下って、「三条の湯」に到着。 駐車場を出てから10時間半くらいです。 しかしまだまだ続きます。

更に下山していくと、林道に出るまではこんな細いトラバースを歩いて行きます。 右側は急な崖です。

ようやく「後山林道」に出ました。 でもここからがまだ長い。 ここから2時間半ほど「後山林道」を歩きます。

途中には崖崩れの起きた場所がいくつもありました。 今日は「山の日」、山の神や自然に感謝するとともに、このような場所や下山時に見た迂回路を見るたびに治山作業をされている方には感謝をしたいと思います。

2時間ほど歩くと、車止めのゲートに到着。 登山客は左脇から自由に出られます。

ようやく「お祭り」という面白い名前の集落に下山できました。

すこし青梅街道を歩いて、ようやく愛車の待つ駐車場に到着しました。 車が見えた時はうれしかった~。

時間は既に17時半。 朝、ここを出発してから13時間掛かりました。 2時間半ほど無線をしていましたので、歩いていたのは10時間半です。

本日のルート

そして高度と距離です。 今日は30km歩いたようです。 山では最長距離の山行になりました。

今日もたくさんの局に呼んでいただきありがとうございました。 山の日を朝から本当に一日かけて十分堪能できた日になりました。

 


JA1CTV
山岳登山の道

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