南アルプス縦走-1


今週後半は休暇をもらって、南アルプスを縦走しています。 行き先は日本の山の標高で富士山に次ぐ、2番目の「北岳」と3番目の「間ノ岳」です。

昨晩21時ころに家を出て、南アルプス市の芦安温泉に向かいました。 芦安温泉のバス乗り場の駐車場に着いたのが23時過ぎでした。 あいにく雨がだいぶ降っていましたが、車の中で仮眠をとりました。 昨日、9人乗りの乗り合いタクシーを予約しておきました。 バスでもいいのですが、価格的にはほとんど変わりません。 平日ですし雨なので、乗客4人で、9人集まらずともすぐに出発してくれました。

45分ほどで今回の登山口「広河原」に到着。 広河原山荘は数年前に建て替えたようでとてもきれいでした。 ここに前泊して朝早く出かけるのも良いかもしれません。

次第に雨もやみました。 空には月も見えていてテンションが上がります。

このゲートを抜けて登山口に向かいます。

遠くには北岳が見えるはずなのですが、ガスの中。

長いつり橋で「野呂川」を渡ります。

登山道は、だんだんと急登になってきます。

「白根御池」まではいくつかのベンチがあります。 第二ベンチで靴ひものゆるみを締め直して出発。

ハシゴのような階段が出てきます。

第三ベンチに到着。

第三ベンチからは、遠くに鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクが見えていました。

第三ベンチからは急登も終えて、多少のアップダウンはありますがトラバースする感じで、「白根御池小屋」に向かいます。

出発してから2時間35分で「白根御池小屋」に到着。 雨、霧でコンディションは最悪ですが、コースタイムである、3時間10分をだいぶ巻いています。

元々の計画は、ここから「草すべり」を登って「肩の小屋」経由で「北岳」に向かう予定でしたが。この雨と霧では北岳に登っても、おそらく何も景色は見えないと思われるため計画変更。 ここから「二俣」、「八本歯のコル」経由で「北岳山荘」まで直行することにしました。 「白根御池小屋」で20分ほど大休憩をとったあと「二俣」方向に向かいました。

そのころにはまた雨が再開、テンションが下がりますが、天気だけはどうしようもありません。

白根御池も真っ白・・・・

「二俣」に到着。 「八本歯のコル」に向かいます。

ここからは谷筋のぼりですが、河原を歩くのは最初の少しだけです。 その後は上流に向かって沢の右側、つまり沢の「左岸」を沢が結構高く見下ろすような場所に登山道があります。 ここは標識も乏しいので、道を見失いがちですが、これを覚えておくといいと思います。

雨が次第に強くなってきました。

河原を離れたころから急登は一段と厳しくなります。 このような丸太のハシゴがいくつも出てきて心が折れます。 雨で滑りやすいので注意が必要です。

そしてようやく「八本歯のコル」に到着。 登山口から5時間半、標準コースタイムを20分巻いています。

八本歯の頭方向です。 ガスの向こうにハシゴが見えます。

振り返ってこれはこれから行く北岳方向。 こちらも恐ろしいハシゴ攻撃が待っています。

岩場の連続

北岳山頂方向と北岳山荘方向に向かう分岐に到着しました。 北岳山荘方向はトラバース道です。

このトラバース道は幅も狭く、左側は切れ落ちた崖なので慎重にいかないといけません。

こんな手すりがない木道だけの場所もあります。 右には鎖もあるのですが、取り付け位置が低いし遠いので使うことができません。

ようやくトラバースルートを抜けました。

ここからは北岳山荘に向かって下ります。

いまは花は咲いていませんが「キタダケソウ」です。 北岳にしかない貴重な高山植物です。

ようやく北岳山荘に到着です。 出発してから7時間15分、結局、最後は標準コースタイム通りとなりました。

夕方になり、北岳がその姿を現してきました。 明日は晴れるといいのですが・・・・

今日のルート

高度と距離です。

 

  • 距離:8.4 km
  • 沿面距離:9.4 km
  • 累積標高:2,225 m

つづく

 


JA1CTV
山岳登山の道

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