丹沢縦走3


神奈川県相模原市緑区檜洞丸(JCC#111001, SOTA#JA/KN-002)

昨日は、「大倉」から「塔ノ岳」を経由し、丹沢主脈を歩いて「蛭ヶ岳」まで、高度差1,400m、距離13.5kmのロングトレッキングでした。 今日は丹沢主稜という道を歩いて「檜洞丸」まで行きます。

朝起きると霧氷がびっしりと木の枝に張り付いていました。

木道も凍り付いていますので滑りやすく慎重に歩きます。 一応、軽アイゼンは持って来ましたが使うほどではありませんでした。

「蛭ヶ岳」からは急な下りになります。

あたりはガスがかかっていて、寒いし、視界は悪いし、残念ですが雨、雪が降っていないのが幸いでした。 岩の鎖場やハシゴ場がいくつも出てきます。 今回の縦走コースの中では一番の難所です。 一番の難所をこんな悪条件で通ることになってしまいました。

ところどころ氷もついているので慎重に下りました。

蛭ヶ岳からの急崖下りを終えると今度は細尾根がいくつも出てきます。

いずれも両側切れ落ちた崖なので気が抜けません。

アップダウンを繰り返し、「臼ヶ岳」まで来ました。 蛭ヶ岳から1時間かかりました。

この臼ヶ岳分岐は標高1,456mほどですが、ここから一旦200mほど下ります。

木道があるところはコースを外れることはありませんが、急に緩やかな場所になるあたりでは、踏み跡が良く判らない場所もあります。 GPSは必須です。

200mほど降りたところが、この「蛭ヶ岳」から「檜洞丸」の間の最低高度のコル「神ノ川乗越」です。

この後は登り返しが続きます。

途中で「金山谷乗越」という場所を通ります。 ここは4方向からの尾根筋下りが交差するような複雑な地形の場所で、ハシゴや急階段、崩落跡の足場などが連続します。

ここを抜けると「檜洞丸」までの急登です。

そしてようやく本日の宿泊の山小屋「青ヶ岳山荘」に到着。 蛭ヶ岳を出てから3時間でした。

ここは小さな山小屋ですが、女将が一人で切り盛りしていて、中はとてもきれいで洒落た可愛い山小屋で女性にも人気のようです。

ここで少し暖を取らせていただき、本当は今日のうちに「同角ノ頭」まで行ってきたいところでしたが、天候があまり良くないため、「同角ノ頭」は天気が回復する明日に変更しました。

12時半ころから雲も切れてきたので、この山小屋から3分ほどの「檜洞丸」の山頂まで無線機、アンテナ機材を持って登りました。

檜洞丸山頂、1,601 mに到着。 写真を撮ってくれというカップルがいて、いつもの芸で笑った写真を撮ってあげました。 お返しに写真を撮ってくれるということで私も笑わせていただきました。

アンテナを張って、運用の準備をしていると、どんどん青空が広がってきました。

富士山も見えてきました。 最高です。 天気の回復に合わせ、気分がすっきり晴れてきました。

檜洞丸からの運用結果です。

  • 7MHz CW : 23局
  • 14MHz CW : 3局(うち台湾1)
  • 18MHz CW : 2局
  • 21MHz CW : 3局(うちニュージーランド1)

合計31局でした。 天気は回復したものの風がまだ強いので14時で撤収。

先ほどまで真っ白い雲の中だった「蛭ヶ岳」も良く見えるようになりました。

これは塔ノ岳から丹沢山、蛭ヶ岳の歩いてきた道の全貌です。

青ヶ岳山荘で休憩。

夕方になって、夕焼けが見えそうになってきたので、本日宿泊の人たちともう一度「檜洞丸」に登らせていただきました。

丹沢山塊が赤く染まってきました。

富士山も夕焼けを背にきれいに見えています。 山中湖も見えます。

赤く染まる丹沢と月

夕飯は自家製大根のカレー。 ご飯は「あきたこまち」だそうでとても美味しかったです。

アルコールランプが雰囲気を醸し出しています。 女将の趣味でインテリアがとても凝っています。

夜は昨日「蛭ヶ岳」から見ることのできなかった夜景も楽しめました。

とても素敵な山小屋です。 なお来年1月23日のNHK BSPで放送される「ニッポン百名山」でこの山小屋が紹介されるようです。

明日は今回の丹沢縦走の最終日です。

(続く)

 


JA1CTV
山岳登山の道

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